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エッセン国際ゲーム祭で各種大会

 15万人のボードゲーム愛好者が集う世界最大のイベント、エッセン国際ゲーム祭(Spiel’04 – Internationale Spieletage)がいよいよ来週に迫りました。世界各国から集まったゲームメーカーによる新作の出展が主な内容ですが、ヘルネ・ボードゲームセンター(Herne Spielzentrum)はこの会場にいくつかの大会を開催。それぞれ白熱した戦いで観客を魅了することになりそうです。



  • カタン世界選手権(10/23-24)

     今年は25ヶ国の代表が参加、日本代表の高橋カツミ氏、吉田ヤスヒロ氏の活躍が期待されます。コスモス社ほか7社が協賛していますが、その中にカプコン・ハナヤマは入っていません。このためボードは一昨年と同じく米・メイフェア版が使用される可能性が高いでしょう。上位3名は大会直後、会場に用意されたMSNのネットカタンで作者のクラウス・トイバー氏と対戦することになっています。
  • 国際カルカソンヌ選手権(10/23-24)

     昨年に引き続き2回目。ヨーロッパ各国から64名が争います。オンラインゲームサイトBSWの代表も参加するところが新機軸です。運の要素が強調されるカルカソンヌですが、上級者の一手はどのようなものでしょうか。
  • カタン国内選手権(10/21-22)

     1500名、国内26会場にわたって行われた予選を勝ち抜いた54名と、ディフェンディングチャンピオンがドイツ一のカタンプレイヤーを決します。予選は基本セット2回と航海者シナリオ、決勝は街と騎士にて。優勝者は来年の世界大会にドイツ代表として参加します。 

下記でお伝えしたメガ・カルカソンヌや8月下旬に開催され、500人が参加したクルー・ライブなど、ヘルネ・ボードゲームセンターの催し物は創意工夫に富んでおり、日本でもこれに触発された面白イベントが望まれます。(Herne Spielzentrum)

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『ボードゲームキングダム』vol.1発売

 エンターブレインは10月8日、『ボードゲームキングダムvol.1』(編著:オフィス新大陸、3,465円)を発売しました。これまで竹内書店新社から発売されていた『ボードゲーム天国(パラダイス)』の1,2号に続く事実上の3号です。

 構成は前号を概ね踏襲し、カラー写真満載のレビュー61本、特集記事として国産ボードゲーム事情、今月行われるエッセン国際ゲーム祭の新作情報を掲載。またアレック・ランドルフの追悼記事やクニツィアの絶版カードゲーム零 Zeroが付録につくなど、幅広い視点からボードゲーム文化に切り込んでいます。

 今号から新たに誌上通販が導入されました。海外の傑作ボードゲームは国内で購入できる場所が限られているため、これまでは紹介を見て面白そうだと思っても購入できないケースが多くありました。これを書籍出版社とゲーム販売会社の連携によって解消したのは画期的な出来事です。

 ボードゲームの最前線を行き、さらに国内のボードゲームシーンを牽引していく情報誌として、今後の展開も含めて大いに注目されます。(Amazon.co.jp