平日ゲーム会
ぽちょむきんすたーさんが10年に1度のリフレッシュ休暇という絶好の機会を見つけ、至急アレンジして自宅ゲーム会を開催。しかもお泊りつき。鴉さんもお招きし、家事や育児で何度も中断しつつも、いつもはできない長時間ゲームを3人でじっくり遊んだ。
遊んだゲームは以下の通り。少しずつレポートする予定。今回はすぐそばにパソコンがあったので、ツイッターで始まりと終わりをつぶやいたところ、インスト時間とプレイ時間が分かってよかった。
・ゴッズ・プレイグランド(God’s Playground)[PG]
M.ワレスが昨秋に発表した新作は、四方からロシア・プロシア・トルコなどに蝕まれるポーランドを舞台にした3人専用ゲーム。協力しないと外敵は撃退できない、でも協力しすぎると相手を利することになってしまうという難しい舵取りを迫られた。それでいて戦闘の解決はダイスと清々しい。150分。
・キクラデス(Cyclades)[BGG]
ギリシャ神話を舞台に神々に捧げ物をして、島にメトロポリスを作るゲーム。一昨年『ジャイアンツ』を出したマタゴーの注目の新作である。捧げ物の競りはトコロテン方式。17種類あるクリーチャーの能力を使いこなせるかがカギ。メトロポリスは建設するだけでなく、ほかの人が作ったのを占領することもできるので、奪ったり奪われたり。90分。
・三頭政治の終焉(Das Ende des Triumvirats)[PG]
『アグリコラ』でブレイクする前のルックアウトゲームズの3人専用ゲーム。カエサル、クラッスス、ポンペイウスが3つの勝利条件のいずれかをめざして争う。どの勝利条件も一筋縄ではいかず、特に軍隊の勝利条件は一番難しいと思っていたらぽちょむきんすたーさんが中盤であっさり達成して勝利。迂闊であった。30分。
・タク・タク・タクシー(Tuk Tuk Taxi)[BGG]
交通標識をあちこちに置いて妨害しまくるフィンランドのレースゲーム。通行禁止とか、一方通行とか、ネズミ捕りとか、新しい標識で上書きとか、もうハチャメチャで大笑い。相手の妨害でふさいだ道を、あとあと自分が通らなければならなくなったりして泣く。45分。
・スルーザエイジ(Through the Ages)[PG]
評判は高いのに日本ではほとんど遊ばれていない本格的なボードゲーム。何しろ紀元前から現代までの文明の発展を描くのだから壮大この上ない。アクションポイントを使って13枚の場札から選んで取り、その効果でパラメータを上げるというのが基本システム。毎手番考えることがすごく多いのに、戦争とか競りとかあるものだからダウンタイムは長くない。これは傑作。日本語版を強く希望。240分。
よく3人だと遊ぶゲームが少ないというが、そんなことはない。3人専用のゲームもあるし、4人と比べてすぐ手番が来るからだれにくく、ほかの人の動向が読めるから戦略を練りやすい。3人で遊んでみることをオススメしたい。
『ハンザ・テウトニカ』初版完売
『ハンザ・テウトニカ』は中世の北ドイツを舞台に豪商たちが交易能力を上げつつ商館を建てるボードゲーム。フェアプレイ誌のスカウトアクションで9位、ボードゲームアンケートで6位という高い評価を得たほか、ボードゲームギークのランキングでも、エッセンの新作の中では『エンデバー』『ダンジョンロード』『ヴァスコダガマ』に次ぐランキングに入っている。
アルゲントゥム出版では再版を予定しており、ズィーマンゲームズ(アメリカ)、999ゲームズ(オランダ)が参加して英語版とオランダ語版も作られる。この機会を利用して、ボードにわずかな変更が加えられるというが、詳細は不明。
再版されることで、しばらく時間がかかるがまた国内でも入手可能になる。
・spielbox-online:Wer zu spät kommmt: Hansa Teutonica ist ausverkauft