ツォカート(Zockato)
予想にどれほど自信があるか
獲得トリック数を予想して賭けるトリックテイキングゲーム。タイトルがメーカー名になっていて、まだ2タイトルしか発表していない新規メーカーである。黒いメタルケースに赤唐辛子のデザインがカッコいい。
ドイツでは数多くトリックテイキングゲームが発売されているが、このゲームの特徴は、獲得トリック数を予想して賭けること、ダイスでディール枚数が決まること、ルールカードで賭け金や予想にしばりがかけられることなどである。
毎ラウンド、最初に10面ダイスを振って、ディール枚数が決められる。そしてルールカードをめくり、賭け金の下限やトリックのボーナス、獲得トリックの予想が公開か非公開か、切り札の色やノートランプなどが定められる。これに従って、円盤を使って獲得トリック数を予想。同時にお金を賭ける。
このときに、「予想+1」や「予想−1」のカードを相手に出して、予想を狂わせることもできる。「うぉー、そんなに取れるかよ!」
トリックテイクは、最強の「ツォカート」と最弱だがボーナスになる「スター」があるほかは通常通り。1〜2枚などというラウンドはあっという間に決まる。終わったら、予想通りに取れたかをチェックして、予想が当たれば払い戻し。規定ラウンドで所持金を競う。
予想が公開されているラウンドでは、外れるよう邪魔をするし、「予想は全員0にする」などのラウンドは特に盛り上がる。そこに賭け金が多いときたら、ものすごく熱い。
私は堅実な予想と少額の賭け金で安全に行く作戦。しかし予想がなかなか当たらなかったため、どんどん賭け金が増していく悪循環となった。最後は無一文である。途中からふうかさんの手札が全トリック取れるくらい強くなったが、かえって予想は難しかったようで、確実なときだけ大金をかけたkarokuさんの勝利。トリックテイクのテクニカルな部分と、賭け金のギャンブルな部分がマッチした楽しいゲームだった。
Zockato
T.バイアー、S.コイフラー/ツォカート(2009年)
2〜6 人用/10 歳以上/30〜60 分
海外でのみ発売中
ふうかのボードゲーム日記:ツォカート
ミープルチョイス賞に『世界の七不思議』
1800人が参加しているYahoo!グループ「シュピールフリークス(Spielfreaks)」は18日、ミープルチョイス賞(Meeples Choice Award)2010を発表した。昨年1年間に発売された新作200タイトルから選ばれた人気第1位は『世界の七不思議(7 Wonders)』。
1回目の投票で25タイトルに絞られ、さらに2回目の投票で105人の投票により最終結果が出た。世界中で高い評価を受け、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にもノミネートされているフランスゲーム『世界の七不思議』が2位をダブルスコアで上回るダントツ1位。2位には文明の発展をテーマにしたアメリカのカードゲーム『イノベーション』が入った。
ノミネート作品の中では、田邉顕一氏の『伊能大図』のアメリカ版『海岸(Kaigan)』が18位につけている。
近年のミープルチョイス賞は『スモールワールド』、『ドミニオン』、『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』が選ばれている。
【ミープルチョイス賞2010】
1位:世界の七不思議(7 Wonders / A.ボザ / レポスプロダクション)54票
2位:イノベーション(Innovation / C.チュディク / アスマディゲームズ)27票
3位:ロンドン(London / M.ワレス / ツリーフロッグ)23票
・The Opinionated Gamers:2010 Meeples Choice Awards Results