ファークル・フレンジー(Farkle Frenzy)
『ファークル』はダイスゲームである。6つのサイコロを振って、そのうちいくつかを残す。そこでやめて得点を受け取ってもよいし、さらに続けてもよい。6つのサイコロが全部得点にできると、さらに全部を振り直すことができる。しかしサイコロを振った結果、得点が増やせないとバーストして0点。単独で得点になるのは1(100点)と5(50点)で、あとはトリオ(同じ目が3つ)で得点になる。基本はこれだけ(ほかに得点方法があるバージョンも)で、紙とサイコロさえあれば遊べるものである。『グリード』もこの仲間だ。
このゲームでは、非常に目を引くロケット型のタワーが登場する。一番上にはダイスが入ったカプセル。これを押して、ポンと浮かび上がると全員に共通の目が決まる。そうしたらスタート。
全員手持ちのサイコロを振って、残すものをタワーに乗せる。それ以外のサイコロを振り直し。途中離脱して得点する人は、得点を記録して抜ける。
得点を記録して抜けたり、得点が重ねられずバーストしたりした人は残っている人のプレイを見ていることになる。みんながバーストするか降りた後に、みんなに注目されながらサイコロを振り続けるのが気持ちいい。一方、残りの人は当然「まだまだ行けますよ!」「余裕ですよ!」と無茶に励ます。口車に乗って、確率の低い目をバーストする破目になる。
サイコロ6つ全部で得点できて2周目に入る「ファークルフレンジー」を2度達成した私が勝利。負けが込むほど強気のダイスロールを余儀なくされて沈む鴉さんが楽しかった。
Farkle Frenzy
作者不明/パッチプロダクツ(2011年)
2〜4人用/8歳以上/20分
国内未発売
『チケット・トゥ・ライド・アメリカ』日本語版発売
世界各国でボードゲーム賞に輝き、2006年にバンダイから日本語版が発売されたが絶版になっていた作品が待望の再登場。ホビージャパンでは、『チケット・トゥ・ライド・ヨーロッパ』に続き、2タイトル目のシリーズ日本語化となる。
列車カードを集め、そのカードをまとめて出し、北米大陸の路線に列車コマを置いて旅行する。こうして2つの都市をつなげば得点。路線はさまざまな色に色分けされており、同じ色の列車カードを出さないと通れない。また、先にほかの人が通ってしまうと通れないため、計画的に旅行しなければならない。
ルールは5分程度で覚えられ、家族からゲーム愛好者まで楽しく遊べるファミリーゲームだ。英語、フランス語、ドイツ語など12カ国語版が作られ、累計100万セットを突破。数多くの拡張や、iPad版も発売されている。
なお、ゲームボードやカードに記載されている都市名は、ヨーロッパ版と同じくアルファベット(原語)表記。そのため、対象年齢は上がっているが(子供と遊ぶ場合は小さいラベルを使おう)、当時の北米を旅している雰囲気を楽しめ、すでに発売になっている各種拡張セットとそのまま合わせてプレイすることもできる。
・ホビージャパン:チケット・トゥ・ライド