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ドミニオン日本選手権、三津家和彦氏優勝

7月14、15日と2日間にわたって東京・板橋で開催されたドミニオン日本選手権は、三津家和彦氏(ドミニオン木曜会)が優勝し、日本代表の座を射止めた。8月17〜18日にアメリカ・インディアナポリスで行われるドミニオン世界選手権に出場し、2大会連続の日本人優勝を狙う。
大会参加者は200名。予選で60名に絞られ、前回大会でベスト4だったシード選手を加えて64名で決勝が行われた。決勝では『陰謀』のほか5つの拡張を加えて5回戦が行われ、8名が準決勝に進出。全セットからのサプライにより、2卓の上位2位が決勝に進んだ。決勝は、スタートプレイヤーを回しながらニ戦先勝のサドンデス方式。マジック・ザ・ギャザリング日本選手権の優勝経験者でもある三津家氏が、3戦でけりをつけて優勝した。
三津家氏が所属し、今年『ドミニオンマニアックス』を発行したことでも知られるドミニオン木曜会からは、準決勝8名中7名、決勝4名中全員を占めるという、圧倒的な強さを今年も見せつけている。
当日のサプライは以下で公開されているので、参加しなかった人も激戦を振り返ってみてはいかが。
同日開催された『世界の七不思議』日本選手権は22名が参加。ソエダ・タカヒコ氏が優勝し、7&iの商品券が贈られた。また『ディクシット』日本選手権は10名が参加。ゲームサイト「暮しとボードゲーム」のサー・カワカミ氏が優勝し、星の王子さまポップアップ絵本をゲット。『ビブリオス』日本選手権は7名が参加。AAさんが優勝してソニー電子書籍リーダーを獲得した。ほかにも『髑髏と薔薇』12人プレイや、『ピクトマニア』日本語版体験卓などで盛り上がっていたという。
ホビージャパンゲームフェスティバル2012結果発表!
ドミニオン:木曜会:ドミニオン日本選手権2012反省会

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ディクシット:ジンクス(Dixit Jinx)

ガチプレイも可
先日行われたディクシット日本選手権は、決勝が4ゲーム、100分という死闘だったと報告されている。『ディクシット』はゆるく遊ぶものだと思っている人は意外かもしれない。コミュニケーションゲームは、ゲームの展開をプレイヤーに大きく依存しているので、ガチプレイヤーがやればガチゲームになるのだろう。
9枚のカードが並んで、1人(親)がそのうち1枚について言葉やジェスチャーのヒントを出す。残りの人はこれだと思うカードを指さして当てるというスピーディーなゲーム。準備も説明もほとんど時間がかからず始めることができる。
ディクシット:ジンクス
『ディクシット』らしいのはハズれた人の数だけ得点になるという得点方法。ヒントが簡単すぎて1発目で当てられてしまうと0点。しかし難しすぎて誰も当てられないと−1点になってしまう。ほどほどに難しいヒントを考えるのは頭をひねる。
6人プレイ。プレイ時間15分と書かれているが、ヒントを考えるのに時間がかかって1時間近くプレイした。というのも、『ディクシット』と違って、場に出ている9枚のイラストが全てである。全てのイラストをよく見てヒントを出さなければ得点を増やせない。「○○というヒントを出せばAかBしか選ばれないだろう。△△というヒントならもっと紛らわしくなるか、いやいや……」
最後の人で当てると親に大量得点が入ってしまうため、自分の1点を犠牲にしてもわざと違うカードを選ぶお仕事プレイや、それを見越して裏をかいたヒントなど、ガチプレイとなったことからも時間が延びた。もっともガチプレイとかいって、感性の溝は如何ともし難い。「ふっふっふ、お前のヒントは読み切っていたぜ!」「はいハズレー」
ひねりにひねったヒントがことごとく空振り。1発で当てられるか、誰にも当てられないかのどちらかばかりで最下位に沈んだ。1位はnagaさん。どうやらターゲットを1人か2人に絞り、その人にしか分からないと思われるヒントを出す戦略が強いようだ。そのためには感性が近い人を見つけるのがよい。男同士で感性が近いと気持ち悪いけれども。
ほぼ初対面だったはずのディクシット日本選手権で、どのような戦略が有効だったか知りたいところである。
Dixit Jinx
J.M.アルエ/リベルー、ホビージャパン(2012年)
3〜6人用/8歳以上/15分
Amazon.co.jp:ディクシット:ジンクス日本語版