ヴァーサス(Versus)
ニセエスパーは誰だ
2人が回す振り子を見て、どちらがエスパーで、どちらが偽者かを当てるゲーム。試験管を使ったゲーム『テストチューブ』を制作したキャラメルゲームズの、ゲームマーケット2013春の新作である。
ゲームのテーマは、ダウジングである。占いというか超能力というかは人それぞれのようだが、質問を聞いて手にもった振り子が、右回りならイエス、左回りならノーと解釈する。
ダウジング(Dowsing)を辞書で引くと、「水脈占い」とか「占杖」と載っています。
棒状の杖を持って地下の水脈を探し出す占いの一種と考えられていたからです。
現在では、地下水脈のほかに、自分の知りたい情報を得る方法として様々な方面に利用されています。(日本ダウザー協会)
キャラメルゲームズのツイートによれば、エスパーを養成するツールとして開発が始まったというが、もちろん、エスパーでなくてもアクションゲームとして楽しめる。入っている振り子は、実際のダウジングで使うものだという。
あやしげな動き。どちらが偽者?
ランダムに選ばれた2人が、どちらかがエスパー、どちらかが詐欺師になる。そしてエスパーのみ、振り子をどのように(右回りか、左回りか、揺れか)動かせばよいか指示される。詐欺師の方は、エスパーの動かし方を見て真似をしなければならない。2人が一斉に振り子を振り始める。残りの人(物理学者)は、どちらが詐欺師か当てられれば勝ち。間違えば、エスパー+詐欺師チームの勝ちだ。
エスパーと詐欺師は、できるだけ紛らわしくして、詐欺師が先に動いてエスパーが真似をしているかのように見せかける。しかし、正しい動きはエスパーしか知らないわけで、じわじわ動かしながら詐欺師に動きを伝えなければならない。その辺りのテクニックが難しい。
tomokさんとうーさんがペア。うーさんが先に動き始めたように見えたが、明確な動きではない。そのうちtomokさんが明確に揺れの動きを示した。これは皆が見抜いたようで、うーさんに詐欺師の判定。当たっていたので物理学者チームの勝ち。周囲を欺く華麗なテクニックを身につけたいところだが、繰り返し遊んでいると実に怪しい。
Versus
作者不明/キャラメルゲームズ(2013年)
3~5人/7歳以上/3~5分
『ボードゲームワールド』一般発売
スモール出版は本日、書籍『ボードゲームワールド』を一般発売した。A5フルカラー142ページ、1995円。
当サイトの管理人による2冊目の単行本。ボードゲームという趣味との深い関わり方、そしてそこに生きるボードゲーマーの世界の広がりを紹介する、ボードゲーム好きがディープに楽しむためのガイドブック。異色の10テーマについてベスト10のボードゲームを紹介するほか、海外のボードゲーム事情から、絶版品の入手法、仲間と楽しむコツなどを記した読みもの、ボードゲーム愛好者なら誰でも知っている12人の日本人の名鑑、座談会など盛りだくさんの内容である。
先月のゲームマーケットで先行発売され、用意した160部が90分で売り切れ。ゴールデンウィーク明けに専門店で発売されていたが、本日ようやく一般発売となった。発売が遅れたのは、スモール出版が大手の書店取次で審査が通り、その手続で時間がかかったためだという。しかし今後は『ボードゲームカタログ』『大人が楽しい紙ペンゲーム30選』も含め全国の書店でより入手しやすくなる。秋から冬頃には、テンデイズゲームズの田中店長による書籍も刊行予定されており、ますます目が離せない。