『テラフォーミング・マーズ:ダイスゲーム』日本語版、10月19日発売
日本版The One Hundredで6年連続1位、ロングセラー『テラフォーミング・マーズ』をダイスでライトに楽しめるようにした作品で、今秋の新作。60個の専用ダイスによる資源と、多数のカードを駆使して、火星の開発を進める。
手番にはダイスを振って資源を手に入れるか、アクションを実行する。ダイスを振ることでランダムに出現する資源を上手に確保しつつ、火星の地球化、都市の建設、そのほかさまざまなプロジェクトを遂行する。火星をテラフォーミングする(酸素や気温を上げる、海タイルを配置する)たびに、2勝利点が入るほか、タイルを置いたりカードをプレイしたり、プロジェクトを完成してアワードやマイルストーンを獲得することでも勝利点が得られる。
ダイスで出なかった資源を変更できる手段があり、臨機応変にゲームを進められる。海洋面積率・気温・酸素濃度のグローバルパラメーターの上昇で状況が変化し、ゲームが終了し、勝利点で勝敗を決める。
『テラフォーミング・マーズ』の入門用として、あるいはランダム性を強化したバリアントとして楽しめる一作。1人用ゲームのルールもあり。
シュピール’23:ディーププリントゲームズ
ゲームデザイン:S.ボーゲン、イラスト:A.ヘラー、2~4人用、10歳以上、45~60分。
湿原で希少な動植物種を育てる環境保全ゲーム。最初は各プレイヤーの前に湿原ボードを組み合わせて4×4のグリッドにする。各ラウンド、場に湿原カードが並べられ、手番順に1枚取って確保し、自分のボードに植物マーカーを置き、植物マーカーが一致するマスがあれば確保しておいた湿原カードを配置する。ボードに置かれていたマーカーはカードの指示で定着したり、消えてなくなったり、川沿いに別のマスに流れていったりする。別のマスに流れていった植物マーカーは、そこに別のカードを置く条件になる。
12ラウンドで、定着した植物マーカー、動物の種類、動物のペア、あめんぼの数、つながった川の長さ、各マスで最初にカードを置いたときにもらえる水マーカーの得点を合計し、勝敗を決める。
ゲームデザイン:P.モリ、イラスト:K.フランツ、2人用、10歳以上、40~60分。
1972年夏、レイキャビクで開催されたチェス世界選手権の決勝戦で、アメリカのボビー・フィッシャーとソ連のボリス・スパスキーが「世紀の対戦」を繰り広げた。プレイヤーはこの2人となって、非対称のデッキからユニークな効果を持つカードを出し合いながら、相手の耐久力を削り、短期決戦での勝利を目指す。
ゲームデザイン:K.ラップ、イラスト:A.ヘラー、2~5人用、7歳以上、15~30分。
『ザッツ・ノット・ア・ハット』のラップによるカードゲーム。建築士となって高い塔の建設を競う。塔は5種類あり、各1つずつしか建てることができない。場からカードをたくさん取りすぎると、長い目で見たときの選択肢が狭まる。タイミングと勇気が問われる。
★トリケッタ:隠れ狼(Triqueta: Hidden Wolves)
ゲームデザイン:S.ドラ&R.ツァリンデ、イラスト:A.ヘラー、2~5人用、7歳以上、30分。
春に発売された変形タイルのセットコレクションゲームに新しい動物が加わる。友好的だが内気なオオカミは物陰に隠れることを好み、ゲーム終盤にようやく出てきて高得点をもたらす。物陰には他のあらゆる動物も隠れているため、オオカミを取れないリスクも高い。