ニュルンベルク’14新作情報:ハンス・イム・グリュック
昨年のエッセン・シュピールで発表した『ロシアンレールロード』が高い評価を集めています。ニュルンベルクではファミリーゲーム寄りの作品を発表します。
M.カレンボーン、M.プリンツ作、2~4人用、10歳以上、60分。
タイルを配置してコマを置いていく配置ゲーム。プレイヤーは神官となって、自分の土地を開拓し、街を作り、神殿を建てて文明を繁栄させます。ギリシャ神話の太陽神ヘリオスの恩恵を受けますが、光があるところには影もあることを忘れていけません。
土地を発見して、限られた資源を確保し、その資源で神殿や住宅を作ります。神殿は建てれば建てるほどコストが上がっていきますが、それだけ貨幣や人員など、ヘリオスの恩恵が大きくなります。また、太陽が通ったタイルには収穫がもたらされますが、資源があるタイルからは資源がなくなってしまうので、上手に太陽を誘導することが大切です。太陽が神殿に止まると、得点が入ります。
K.J.ヴレーデ作、2~6人用、8歳以上。
公式では9番目となる拡張セット。『カルカソンヌ』基本セットは通算700万セット売れており、世界選手権の出場国が増えるなど、人気は世界各国に広がっています。
この拡張セットでは丘陵地とワインヤードのタイルが加わり、牧場(羊のいる草原)タイルと羊飼いコマ、さらに狼タイルが登場します。牧場タイルに羊飼いコマを配置して得点しますが、狼タイルが引かれると、羊はみな逃げ帰ってしまい、することのなくなった羊飼いも手元に戻さなければなりません。
★ブルッヘ拡張:ズウィンに面した街(Brügge: Die Stadt am Zwin)
S.フェルト作、10歳以上、60分。詳細は明らかにされていません。
ドイツゲーム売上微減、クリスマス商戦で不振
ドイツ・オーストリアのボードゲーム出版社19社の代表で構成されるボードゲーム専門グループ(Fachgruppe Spiel)は、29日から開かれるニュルンベルク国際玩具見本市を前に、昨年のボードゲーム売上を発表した。前年比で0.7%の減となり、好調時の水準4億ユーロ(560億円)を超えることができなかった。
昨年10月のエッセン・シュピールの折には、3四半期(1~9月)の売上が前年比5%増と好調であることを発表していた。そのままのペースならば4億ユーロに届くはずだったが、クリスマス商戦が特に売れなかったという。
ジャンル別ではダイスゲームとワードゲームが前年比18%増、カードゲームが10%増となっていることから、安価なものばかり売れたことが原因のようだ。特に、カードゲームの『花火』がドイツ年間ゲーム大賞を受賞したことに触れ、「この大賞作品の売上個数は、販売個数においてこれまでの大賞作品と劣っていないものの、クリスマス商戦で店頭価格がほぼ5~7ユーロだったため、例年高価格だった大賞作品と比べると、ボードゲーム業全体の売上にさほど影響を及ぼしていない」と述べている。
ただしこの結果について、本当に大事なことは非電源ゲームの売上がコンスタントに推移することであるとし、各社はニュルンベルクの新作に臨む。
Fachgruppe Spiel:Kleine, feine Spiele prägten das Umsatzgeschehen 2013