フランスの協力型冒険ゲーム『大いなる狂気の書』日本語版、2月下旬発売
プレイヤーは魔法学院の生徒となり、古代の魔導書から開放されてしまったモンスターを再び封印することを目指す。そのため全員が協力して、新たな呪文を習得し、四大元素を支配し、最後のボスを打ち負かさなければならない。少しずつ正気を失っていく中、全員が完全に狂気に陥る前に最後のボスを打ち負かすことはできるか?
各プレイヤーはそれぞれの元素デッキをもち、呪文を習得して使用したり、新しい元素を加えたり、呪いを解いたりするというデッキ構築がシステムのメイン。呪文は仲間を助けたり、デッキを改良したり、カードを引いたりといった効果がある。モンスターは呪いをもたらし、元素を捨てさせたり、デッキに狂気カードを加えたり、呪文を忘れさせたりするので、早く倒さなければならない。
プレイヤー全員がいっしょに勝者または敗者となる協力型ゲームと、デッキ構築を組み合わせた作品。初心者から熟練者まで、スリリングな展開を楽しめる。
内容物
呪いカード48枚、狂気カード35枚、魔導書カード17枚、
元素カード136枚、呪文カード56枚、魔法使いシート8枚、
召還マーカー1個、ラウンド・マーカー1個、手番プレイヤー・トークン1個
元素トークン 16個、ゲームボード 1枚ほか
写真は英語版です。
7人のマフィア(Die Fiesen 7)
次の数が・・・分からない!
カードを出してカウントアップ/カウントダウンしていくカードゲーム。『ごきぶりポーカー』のゼメの作品で、夕日のドライハーゼン社からシュピール15に発売された。途中、数を言わないでカードを出す場面が続くうちに、数字が何だか分からなくなってしまうのが楽しい。
各自、裏向きにしたカードを1枚めくって中央に出す。カードのイラストが、普通のマフィアだったら数、電話中のマフィアだったら咳払い、ピストルをつきつけられているマフィアだったら何も言わない。数は1からカウントアップしていって、7になったらカウントダウン。
ポイントは、電話中のマフィアでもピストルを突きつけられているマフィアでも、数が進んでいるところだ。「1!」「ゴホン」「3!」「4!」「……」「6!」というように、普通のマフィアを出す人はその先の数を言わなければならない。7から折り返してカウントダウンしてくるところが特に混乱する。「えーっと、5!」「ダウト!」
さらにマフィアが2人描かれたカードがあり、これは数を2つ言って(電話中のマフィアだったら咳払いを2回して)次の人をスキップする。次の人はカードを出さず、次の次の人へ。「6,7!」「……」「ゴホン」ときて、次に普通のマフィアだったとき果たして「4」と言えるだろうか?
さらに上級ルールでは咳払いを「8」などの別の言葉に置き換える。「6!」「8!」「7!」「……」これを間違わずにするには、カードを出すたびに心の中で
数えておくことが必要だが、うっかりしていると自分の番で電話中だったのについ数字を言ってしまうことも。カードのアクションと、数の流れを同時進行で考えるという、特別な頭の使い方が要求される。
間違ったら中央のカードを引き取って続行。先に自分のカードをなくした人の勝ち。4人プレイだとスキップが対面に移って分かりやすいので、5,6人で遊ぶのがよさそうだ。数字が分からなくなっても、誰もダウトをかけなければいいので、自信ありげに言うのがよい。スピーディーに混乱できるカードゲームだ。
Die Fiesen 7
J.ゼメ/夕日のドライハーゼン(2015年)
2~6人用/8歳以上/15~20分