ホビージャパン、3~4月の輸入リストを発表
ホビージャパンは3~4月発売予定の輸入ゲームリスト3タイトルを発表した。英語などの外国語版だが、日本語ルールが添付される。
D.チロップ、Y.マッサ作、ルディクリエーションズ(フィンランド)、2人用、12歳以上、30~45分、3,600円(税別)、3月下旬。
ふたりの間の感情バランスを探る協力ゲーム。お互いにさまざまな感情を体験して目的を達成し、ゲームボードの中央を目指す。
自分の手番にはイラストの描かれた「感情カード」を捨て札にすることで、ゲームボード上のトークンを、目的となる感情のポイントへ動かす。このとき、お互いに言葉で伝えることができない。共感し、お互いにどのような状況で進んでいるのかを思いやって進めなくてはならない。
自分のカードも相手のカードを使えるが、自分だけの感情を考えて進めてしまうと、相手がトークンを進めることができなくなり、手をとりあうことなくゲームは終了する。また、使用する感情のバランスに注意しなければカードの補充もできない。
さまざまな感情を喚起する出来事を経て心と心が近づきあい、手を取り合うというエモーショナルなテーマの協力ゲーム。イラストは『ディクシット』のマリー・カルドゥワが担当している。
東海道:祭(Tokaido: Matsuri)
A.ボザ作、ファンフォージ(フランス)、2~5人用、8歳以上、45分、3,600円(税別)、4月下旬。プレイするためには『東海道』『東海道:四辻』が必要。
フランス人デザイナーがデザインした日本をテーマにしたボードゲームの最新拡張セット。ひな祭り、端午の節句、お盆、七夕、祇園など、旅の途中に止まる宿屋で今度はさまざまなお祭りが加わる。また新しい旅人が16枚加わり、ゲームに新たな勝ち筋がもたらされ、戦略性も増している。
B.カタラ、M.ランヴァン作、ボンビクス(フランス)、2~5人用、10歳以上、20分、2,800円(税別)、4月下旬。
地球温暖化のために氷山が次々と溶け、住処を追われたペンギンたちが、砂漠や、密林や、北極、果ては月面にまで突撃するカードゲーム。
各地域カードは1から9まで数字があり、各プレイヤーにシャッフルしてそれぞれ18枚のカードが個人の山札として配られ、それぞれ手札2枚からゲームを始める。毎ラウンド、プレイヤー全員がカードを2枚引いて、自分の右どなりと左どなりのプレイヤーに1枚ずつ渡し、自分に渡されたものは手札に加え、そして手札から1枚を同時に自分の前にプレイする。こうして8ラウンド終了後、プレイしたカードのそれぞれの地域につき、合計した数字が一番大きいプレイヤーは、手札にあるその地域のカードを全て得点できる。1位を取れなければ、その地域のカードで最も数の小さなカードを1枚だけ得点できる。
小さい数字は特殊効果がある。「1」をプレイすれば次のラウンドは2枚プレイでき、「2」なら次のラウンドは「6」から「9」のカードをプレイでき、「3」なら次のラウンドはほかの人がプレイしたカードを見てからプレイできる。
ちょっとひねりのきいたハイペースのカードゲームだ。
スイスゲーマーズ賞2015に『世界の七不思議:デュエル』
スイスゲーム賞(Schweizer Spielepreis)に代わって始まったゲーム賞の6年目。サークル単位でベスト5を年末に挙げ、上から8,5,3,2,1点として集計して翌年に発表する仕組みで、これまで『世界の七不思議』『ローマに栄光あれ』『ツォルキン:マヤ神聖暦』『ロビンソンクルーソー 呪われた島の冒険』『イスタンブール』を1位に選んでいる。タイトルが示す通りゲーマーズゲームが並ぶ。
今年の1位に選ばれた『世界の七不思議:デュエル』はフランス人デザイナーコンビが制作しベルギーから発売された作品で、名作『世界の七不思議』を2人専用にリメイクした文明発展ゲームだ。昨年の秋に発売され、フランス年間ゲーム大賞でエキスパートゲーム部門にもノミネートされた。日本語を含む多言語版が発売されている。
2位には同じく昨年秋発売のドイツゲーム『モンバサ』、3位にはドイツゲーム賞を受賞した『マルコポーロの旅路』が選ばれた。4位は『ミステリウム』で5位は『スカイアイランド』という順序になっている。
1位:世界の七不思議:デュエル(7 Wonders : Duel)38点
2位:モンバサ(Mombasa)34点
3位:マルコポーロの旅路(The Voyages of Marco Polo)33点
4位:ミステリウム(Mysterium)29点
5位:スカイアイランド(Isle of Skye)21点
・Swiss Gamers Award:Rusultate 2015