ドイツ年間キッズゲーム大賞2016に『ストーンエイジ・ジュニア』
ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会は20日、ハンブルクにてドイツ年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)の発表と授賞式を行った。先月ノミネートされていた3タイトルの中から、『ストーンエイジ・ジュニア(Stone Age Junior)』が大賞に選ばれた。日本国内ではメビウスゲームズからまもなく一般発売される予定。
ゲーマーズゲーム『ストーンエイジ』を5歳以上の子ども向けにアレンジした作品で、タイルをめくってコマを進め、必要な資材を集めて小屋を作る。タイルを覚えて、どのタイルをめくれば目標のマスに行けるかを考える。
審査委員会は「収集、計画、建設、資源のマネージメント、アクションスペースへコマを上手に進めること、建設の戦略――これらは普通、キッズゲームのテーマではない。しかしデザイナーのマルコ・トイブナー氏は、同名のファミリーゲームの魅力を、子どもが楽しめる石器時代の冒険にうまく置き換えた。記憶の要素によって、大人と子供でも対等にチャンスがある。現代の石器時代キッズは喜んで遊ぶだろう」とコメントしている。
デザイナーのM.トイブナー氏は2009年(『ごちそう畑』)、2012年(『小さなドラゴンナイト』)に続く3度目のノミネートで大賞獲得となった。ゲーマーズゲームで名高いハンス・イム・グリュック社のキッズゲームはこれが2タイトル目だという。
本賞とエキスパートゲーム賞の発表と授賞式は7月18日、ベルリンで行われる。
・Spiel des Jahres:Stone Age Junior ist das Kinderspiel des Jahres 2016
・メビウスおやじ:ストーンエイジ ジュニア
— Spiel des Jahres (@SpieldesJahres) 2016年6月20日
クニツィアの『インジーニアス』日本語版、新版で7月中旬発売
オリジナルは2004年にコスモス社(ドイツ)から発売された。ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、オーストリアゲーム大賞を受賞。日本では当初『頭脳絶好調』というタイトルで流通し、日本ボードゲーム大賞(入門者部門)を受賞している。
その後、2010年にファンタジーフライト社(アメリカ)が赤箱版を発売した際、ホビージャパンによって日本語版が実現。日本ボードゲーム大賞(ゆうもあ賞)にノミネートされた。
六角形が2つつながったタイルを袋から引いて、シンボルがつながるように配置していくゲーム。つながったシンボルの数だけ得点できるが、ゲーム終了時の勝敗は一番得点できなかったシンボルとなる。引いて配置するだけというシンプルなルールと、同じシンボルばかり伸ばしていては勝てないツイストで、ロングセラーとなっている。
このたびの新版はサイズが小さくなり、プラスチックだったタイルの材質を厚紙に変更した普及版。価格も3990円から引き下げられている。
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