セメタリーセメラリタリー(Cemetery Conqueror)
攻められまくりー
オークションで使うコインカード(1~7金)は、ダイスを2個振って取る。12を出せば1と5と6というように、場札を組み合わせて獲得できる。ゾロ目だと、先着1名でオークションで必ず勝てる「虹コイン」カード。順番にダイスを振ってはコインカードを獲得し、出た目に対応するカードがなくなったらいよいよオークション。
オークションで競るものは、アクションである。墓石を2個置く、ほかの墓石を差し替える、場所を交換するなどのアクションカードがめくられ、手番順に枚数だけ宣言してコインカードを裏にして出す。パスも可能だが、勝っても負けても入札したコインカードは捨て札になる(オールペイ)。
オークション回数はプレイヤー人数分。余ったコインカードは持ち越し。1ラウンドに1回勝てればよいわけだが、オールペイなので僅差で負けたときは厳しい。
さて墓石を置いたとき、指定されたパターンに並んでいると得点が入る。こちらは早いもの勝ちだが、ゲーム終了時に自分だけが得点できるパターンもある。墓地すべてが埋まったらゲーム終了。墓地ごとにエリアマジョリティーの得点も入れて合計点を競う。
アクションがプレイヤーによって欲しくないという場合はあまりないため、「虹コイン」カードの持ち主の動向と、先手プレイヤーの枚数を見て、全力で行くか、パスするかという選択を迫られることになる。1や2のカードを多く持っていて、枚数が多い割には金額は少ないんじゃないかとか、1枚だけだしているのは虹コインなのだろうかとか、ブラフ的なオークションになった。読みがことごとく外れ、攻められっぱなしの圧敗(写真の白キューブ。1個しか残っていない)。
セメタリーセメラレタリー
ゲームデザイン&イラスト・マサノフ
有限浪漫(2020年)
3~4人用/8歳以上/30分
2021年年明けの新作:ディーププリントゲームズ
ゲームデザイン・C.シュテーア、イラスト・A.ヘラー、1~4人用、8歳以上、20~50分。4月発売予定。
昨年のドイツ年間ゲーム大賞受賞作『ピクチャーズ』の作者による新作。島でフルーツを栽培して船に乗せて運び勝利点を競う。自分の島ボードでは、果物チップを一直線に移動し、移動できたマスの数だけ果物が手に入る。果物チップが少ないと選択肢が少ないが、果物チップが多くなると今度は身動きが取れなくなり、収穫量が下がってしまう。
収穫した果物は船に乗せて出荷し、勝利点にするか、または貿易チップにして特殊能力ができるようにしてもよい。ジュース工場のモジュールや1人用ルールもあり。
ゲームデザイン・K.クロース、イラスト・フィオーレ社&K.クロース、4~10人用、15歳以上、30分。4月発売予定。
見ようによっては何にでも見えるインクのシミ模様を使ったチーム戦のコミュニケーションゲーム。1人が単語カードとインクカードをひそかに組み合わせ、チームメイトはその組み合わせがどれかを当てる。その模様は果たしてドラゴンなのか忍者なのかニューヨークなのか、親の意図を汲み取ろう。