親子ボードゲーム会「ボードゲームアカデミア/プレイランド」レポート

山形県米沢市で、市教育委員会の主催による親子ボードゲーム会「ボードゲームアカデミア/プレイランド」が4月29日(祝)、市立図書館の体験学習室で行われ、講師を務めてきた。地元新聞社やテレビ局も取材にやってきて盛況な会となった。

子どもや親子を対象としたボードゲーム会にはコロナ禍の現在も呼ばれているが、小学校・放課後や春休みの学童クラブ・学年行事など学校単体での開催がほとんど。その中で今回は市の教育委員会が企画しており、ステイホーム・巣ごもり生活でボードゲームの認知度が上がっているのを感じる。スタッフもボードゲームをいくつも所有していて説明できるという。

会場の広さや、ルール説明に必要な人員数を考えて午前午後入れ替えで定員20名ずつ。午前中(アカデミア)は小学4~6年生とその保護者限定、午後(プレイランド)はオープンで、事前申し込み制である。市内に新型コロナ感染者が出た場合は中止になる可能性もあったので、開催できたのは幸運だった。

どのようなゲームを用意するか、予めチラシに写真を入れるといわれたので、『ウボンゴ』『ブロックス』『街コロ』『インカの黄金』『おばけキャッチ』『ワードバスケット』『クイズいいセン行きSHOW!』『ナインタイル』を選んだ。対象年齢としてはやや高め。このほかにスタッフが持ち込んだゲーム、未就学児でも楽しめそうなゲーム、2人でできるゲームも増やし、合計30タイトル以上が会場に用意された。

会場では2家族1卓で来た順に座って頂き、「ものを大切にすること」「ルールを守ること」「負けても泣かないこと」というお約束をしてスタート。各テーブルの子どもが前に来て遊びたいゲームをもっていくと、そのゲームを説明できるスタッフが付いていって説明する。主催者側でひとつひとつポップを用意してくれたおかげで、選びやすくなったと思う。

気合の入ったポップで選びやすく

ゲームが終わったら、優勝した人が前のホワイトボードにゲーム名と名前を書き、次のゲームに移る。これは勝つことにちょっとしたインセンティブを与えるためであるが、最後に名前の多かった人にダイソートランプ(200円)をプレゼントした。

4人ぐらいで遊べるテーブルとは別に、後方に『クラスク』『ファストトラック』『どうぶつしょうぎ』など2人で遊べるゲームコーナーを用意した。実際、家庭で遊ぶ時は親子2人でというパターンも多いだろうから、手軽に遊べる2人用ゲームは重宝する。休憩時間にちょっと遊んでもらえればというつもりだったが、こちらのほうが気に入った親子もおり、始終盛況だった。

人気だった2人用ゲームコーナー

参加者の中には、持ち込みゲームを見て「遊んだことのないゲームのほうが少ない」という方もおり、さすがお子さんの飲み込みも早い。『ウボンゴ』で毎ラウンド全員が時間内に解き、違うのは順位だけという家族もいたのには舌を巻いた。ボードゲーム愛好者はフリークばかりではなく、もっともっと広がりがあることを実感する。

連休中には、隣りのホテルで出張ボードゲームカフェ(物販もあり)が開かれるというニュースもあり(Twitter)、ここで気に入ったゲームを入手して遊んでもらえたらいいなと思う。

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