オリジナルは1989年に刊行され、グランペールから2007年に改定新版が出されている。当初は「ゲームの仕組みを解き明かす知的興奮読本」というサブタイトルがあり、ゲーム研究家の草場純氏らがルールなど理論的なものからゲームの楽しみなど感覚的なものまで考察する。
伝統ゲームのルールの解釈について紹介された現地主義(実際に遊ばれているもの)、合理主義(整合性があるもの)、功利主義(面白いと思えるもの)、文献主義(文字通り)は、現代のボードゲームにおいても迷ったときに参考になる。「必勝法と避敗法」「読みと感覚」「運と実力」など、今も通用するどころか、時代がようやく追いついたと思えるような論考も数々。
広大で興味のつきないゲームの世界を旅するための気楽なガイドブック。