遠くの1本だけ倒したい
1~12の数字が付いたピン(スキットル)を寄せて立て、3~4メートル離れたところから棒(モルック)を投げて倒す。1本だけ倒れればその数字が得点、2本以上倒れれば倒した本数が得点となる。
1つ目のポイントは、倒れたピンを倒れた場所で立てるところ。これでピンが次第に広がり、うまく狙えば1本だけ倒せるようになっていく。手前にあればそれだけ倒しやすいし、近くにあれば1つだけ倒すのが難しくなる。どのピンを狙うのがいいか、観察力が問われる。
2つ目のポイントは、勝利条件が50点ちょうどというところ。50点を超えると、25点に戻されてしまう。ピンは12点まであるので、38点以上ならば一気に終わる可能性があるが、倒しにくいピンがあると、一か八か狙うか、安全に2回に分けるか考えどころがある。
3回ミスする(1本も倒せない)と自動的に負けとなってしまうため、遠くのピンをイチかバチかで狙うのは勇気がいる。しかし相手チームの上がりが近ければ、そうせざるを得ない。お互いの得点状況によって、駆け引きと劇的な展開が生まれる。
投げ方にも放物線を描くようにする方法、直線状に鋭く飛ばす方法、バックスピンをかける方法などあって奥が深い。卓上版の「ミニモルック」もあるようだ。
Mölkky
Lahden Paikka社(フィンランド、1996年)
2人~、6歳以上、30分
日本モルック協会