ドイツゲーム賞2018に『アズール』、9年ぶりのダブル受賞

ボードゲームメッセ「シュピール」を主催するフリードヘルム・メルツ社(ドイツ)は17日、29回目となるドイツゲーム賞(Deutscher Spiele Preis)を発表した。一般愛好者の投票により、『アズール(Azul)』が1位に選ばれた。『アズール』は今年のドイツ年間ゲーム大賞も獲得しており、『ドミニオン』以来9年ぶり7タイトル目のダブル受賞となった。
ドイツゲーム賞は、前年の秋から当年の春までに発売された新作を対象として、はがき、インターネット、用紙による一般投票で選ばれている。5タイトルまで記入する方式で、毎年フリーク向けの作品が選ばれる傾向にある。昨年は『テラフォーミング・マーズ』、一昨年は『モンバサ』が受賞した。
今年1位に輝いた『アズール』は、同色のタイルを取って宮殿をきれいに彩るパズルチックなゲーム。プランBゲームズ(カナダ)の作品で、デザイナーには数々の受賞歴があるM.キースリングが当たった。シンプルなルールでありながら、洗練されたデザインと先の先を読む奥の深さがゲーマーにも受け、ドイツの人気投票で上位に入り、フランス年間ゲーム大賞、ドイツ年間ゲーム大賞も受賞している。日本語版はホビージャパンから発売済み。
2位には重量級ゲームの『テラミスティカ・ガイアプロジェクト』、3位には『ガンジスの藩王』が入った。年間エキスパートゲーム大賞の『クアックザルバー』は8位。10位以内のうち日本語版が発売(予定も含む)されているのは6タイトル。
同じく投票で選ばれるドイツキッズゲーム賞には『メモアァール!』が選ばれた。昨年に制定された新しいゲーム賞「イノシュピール」のノミネート3作品は先月発表されている(TGiWニュース)。授賞式は10月24日、エッセン・シュピールの前夜祭にて行われる。
【ドイツゲーム賞2018】


1位:アズール
(Azul / M.キースリング / プランBゲームズ)

2位:テラミスティカ・ガイアプロジェクト
(Gaia Project / H.オスターターク&J.ドレーゲミュラー / フォイヤーラントシュピーレ)

3位:ガンジスの藩王
(Rajas of the Ganges / I.ブラント&M.ブラント / フッフ!)

4位:クランズ・オブ・カレドニア
(Clans of Caledonia / J.アイジュジュ / カルマゲームズ)
5位:ヘブン&エール
(Heaven & Ale / M.キースリング&A.シュミット / エッガート)
6位:パンデミックレガシー・シーズン2
(Pandemic Legacy Season 2 / M.リーコック&R.ダヴィオー / ズィーマンゲームズ)
7位:クランク!
(Klong! / P.デネン / シュヴェアクラフト出版)
8位:クアックザルバー
(Die Quacksalber von Quedlinburg / W.ヴァルシュ / シュミットシュピーレ)
9位:ザ・マインド
(The Mind / W.ヴァルシュ / NSV)
10位:アルティプラーノ
(Altiplano / R.シュトックハウゼン / dlpゲームズ)
【ドイツキッズゲーム賞2018】
メモアァール!
(Memoarrr! / C.ボルトリーニ / シュピールヴィーゼ出版)
Deutscher Spiele Preis:Preisträger 2018