ボードゲームの世界最大イベントであるエッセン・シュピール’18が10月25日(木)から4日間にわたって行われる。
このページでは、新作情報を各出版社のウェブサイト、ニュースサイトから翻訳したものである。日本に比較的入りやすく、よく知られている出版社を中心に紹介する。ゲーム名は直訳で、後に輸入販売されるときには別になる可能性もある。
例年1番最初に情報を揃えるアミーゴ社から。発売は9月なので、エッセン・シュピール前に国内発売されるかもしれない。
ゲームデザイン・J.リューデン、イラスト・B.パートフト、2~6人用、7歳以上、20分。
数字の高いカードを自分の巣に持ち帰るカードゲーム。手番には山札からカードを引いて中身を確認し、自分の巣かほかのプレイヤーの巣に表か裏にして置く。すでにあるカードを交換することもできる。特殊カードでカードを捨てさせたり、表にしたりすることも可能。誰かの巣にカードが5枚たまったら、1周してラウンド終了となり、得点計算を行う。数字の小さいカードも3枚集めればボーナスになる。5ラウンドの合計得点で勝敗を決める。『ビーバーバンデ(2002年)』と組み合わせて遊ぶこともできる。
ゲームデザイン・H.J.ヘー、イラスト・P.バリキン、7~15人用、12歳以上、45分。
誰かを冥界に落とす悪党を見つけ出す招待隠匿系ゲーム。各プレイヤーは神カードと陣営カードをもつ。毎ラウンド、全員が目を閉じている間に悪党のプレイヤーが指名して1人を冥界に落とす。次にダイスでオラクルのプレイヤー(ほかのプレイヤーの陣営を見れる)を決め、特殊能力を持っているプレイヤーが順番にアクションを行い、その後で話し合いと投票を行って冥界に落とすプレイヤーを決める。一方の陣営が全員冥界に落ちたらゲーム終了となり、残っている陣営が勝利する。人狼とは異なり、冥界に落とされても脱落せず、陣営を隠したままでゲームに参加し続ける。
ゲームデザイン・B.ゴメス、イラスト・R.ペターソンズ、2~4人用、6歳以上、30分。
昨年のドイツ年間キッズゲーム対象を受賞したおはじきゲームの続編。1人が捕まえる役、残りが魚を集める役となって、ペンギンを指で弾いて氷の学校内を走り回る。今回は、壁を上から超える、2つのドアを一度にくぐり抜けるなどの素晴らしいアクションに対して追加ボーナスが入るようになったほか、『アイスクール』と組み合わせてより広いコースでも楽しめる。
ゲームデザイン・R.クニツィア、イラスト・D.ヒュフナー、3~10人用、8歳以上、20分。
ハゲタカのえじき方式の生き残りカードゲーム。手札から1枚を選び、一斉に出す。トマトカードを出した人は、そのラウンドから抜けてカードを2枚補充する。数字カードを出した人は、また手札から1枚を選んで追加。こうしてプレイヤーが半分になるまで続け、数字の多い順に勝利カードを選ぶ。これを何ラウンドか行って勝利カードのトロフィーの合計を競うが、同じく勝利カードに入っているナイフが一番少ないプレイヤーは脱落してしまう。どのタイミングで抜けるか、どの勝利カードを取るかの判断が問われる。
ゲームデザイン・不明、イラスト・A.レール、2~5人用、10歳以上、45分。
家や車、ペットやスポーツなどのカードをダイスで獲得して得点を競うゲーム。自分の番には、中央の場からカードを取るか、取ったカードについてダイスを振って得点にするチャレンジを行う。カードにはそれぞれ、いくつのダイスを振って合計がいくつ以上で獲得できるかが指示されており、コンボで得点が増えるものもある。さらに獲得したカードによって、ダイスの振り直しができたり、ダイス目を上げたりできるものもあり、より難易度の高いカードに挑戦できるようになっている。
ゲームデザイン・J.ハーモン、イラスト・C.フィオーレ、2~4人用、8歳以上、25分。
灯台の明かりを頼りに船を港に進めるレースゲーム。自分の番にはカードを出して、灯台の火を移すか、船を進める。船は、火が灯った灯台のエリアにあるものしか移動できない。さらに雲も移動しており、ぶつかった船は座礁してしまう。12ラウンドで進んだ分に応じて得点が入り、自分の船の合計点を競う。ほかのプレイヤーの船を進めてボーナスを得ることもできるため、クレバーな操船が試される。
ゲームデザイン・H.シャフィール、イラスト・Y.シモーニ&B.シュペルガー、2~6人用、6歳以上、15分。
日本のメディアで度々取り上げられているカップ並べ&重ねアクションゲームの続編。5色のカップを、中央にめくられたカードのイラストに対応するように並べるか重ねるかして、完成したら中央のベルを押す。『スピードカップス』は4人までだったが、今作は6人までプレイできるようになっている。
ゲームデザイン・J.ヘール、イラスト・J.ビンタキース、2~5人用、8歳以上、15分。
カードを1枚ずつめくり、そこに出てきたイラストで物語を作っていく。その際、出てきたカードは全て覚えておき、途中で覚えきれないと思ったらチャレンジ。チャレンジされた前のプレイヤーは、砂時計が落ちるまでに、これまで出たカードを全て言わなければならない。カードを覚えるには、ストーリーに上手く関連させなければならないが、出てくるカードはメルヘン、サスペンス、ラブストーリーとさまざまだ。
ゲームデザイン・K.ラップ、イラスト・B.シュペルガー、2~8人用、10歳以上、15分。
砂時計が落ちる前にコードカードを揃える協力ゲーム。砂時計(または専用アプリ)を返したらゲームスタート。全員同時に、山札から引いたり手札を捨てたり、となりのプレイヤーと交換したりして、同じ数字3枚を揃えることを目指す。砂時計がなくなりそうになったら時間カードを出して延長。こうして12種類で3枚セットができたときに、砂時計がまだ落ちきっていなかったら全員の勝利となる。さらに箱の下には新しい課題が隠されている。
ゲームデザイン・C.フィオーレ&K.ハッペル、イラスト・有限会社フィオーレ、2~4人用、8歳以上、30分。
8枚以上のカードの列を3列作ることを目指すカードゲーム。各プレイヤーは手札4枚を受け取り、中央には3枚の場札を作る。手番には手札から自分の列に昇順になるようにカードを加えるか、場札から補充するか、ほかのプレイヤーにブロックカードを出して置けなくする。同じ色なら一度に出すこともできる。