ナンバーナイン(NMBR 9)

ゼロの使い道
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0から9の数字をかたどったいろいろなタイルを高いところまで重ねていくドイツのパズルゲーム。メビウスゲームズが輸入版を取り扱わずに直接、日本語版を発売した。
0~9のタイルとカードがあり、カードをめくって指示された数字のタイルを全員取り、自分の前に並べていく。1段目は自由だが、2段目以上は下に空間がなく、2枚以上のタイル上にまたがっていなければならない。2段目は置いたタイルの数字×1倍、3段目は2倍、4段目は3倍……となる(欧米では2階が1st floor、2階が2nd floor……と数える)。
カードを全部使い、0~9のタイルをそれぞれ2枚ずつ、合計20枚置いたらゲーム終了で合計得点の高い人が勝つ。
4人プレイで20分ほど。同時プレイのため、プレイ人数によって時間はあまり変わらない(2箱用意すれば8人、3箱用意すれば12人まで遊べる)。インタラクションはないが、お互いの置き方を見比べて同じだとか違うとか、上手い置き方だとかコメントし合うのが面白い。先の先を読んで、数字の大きいタイルを上の段に置けるように可能性を広げていくのは非常に頭を使うため、黙々とプレイしがちなところを、お互いにコメントし合うことで雰囲気が和らげられる。「ああ、1マス足りない!」
考えようと思えばきりなく考えることができ、しかも2段目、3段目と上がるにつれて詰めが大事になってくる。しかしタイルが出てくる順序はランダムであるため、一生懸命考えたからといって、フィーリングでプレイした人に勝てるとは限らない。それでもゲームが終わると、次はもっと上手くできそうと思える奥の深さがある。ゲーム終了時のタイルのタワーの見た目も美しく、気軽にもじっくりでも取り組めるパズルゲームだ。
NMBR 9
ゲームデザイン・P.ヴィヒマン、イラスト・フィオーレ
アバクスシュピーレ(ドイツ)+メビウスゲームズ(2017年)
1~4人用/8歳以上/20分