ブレーメンズ(Bremens)

仲間に乗ってゴールを目指せ
ブレーメンズ
ネコ、イヌ、ロバの3匹をうまく重ねてゴールを目指すレースゲーム。『モテねば。』『シンデレラが多すぎる』の大気圏内ゲームズがゲームマーケットで発表したもので、テーマ(ブレーメンの音楽隊)の落とし込みだけでなく、洗練されたボックスアート、ひねりの効いたゲームデザインはさすがの出来栄えだ。ゲーム会が終わってから、早速ポチった方が2名もいた。
各自、手札からカードを1枚選んで一斉公開する。カードの数字だけ自分のコマを進めることができるが、欲張って一番数字が大きいのを出すと進むことができない。各自、ネコ、イヌ、ロバの3匹の動物を全てゴールまで進めれば勝ち。
悩ましいのは、ネコ、イヌ、ロバのどれを進めるかということだ。数字が決まってから、ネコ、イヌ、ロバのいずれかのカードを出して、その動物を進める。コマは大中小の大きさがあり、進めた先により大きいコマがあれば上に乗っかることができる。上に乗っかったコマは、下のコマが進んだときに一緒に連れて行ってもらえるのはお約束。
先にロバを進めて、その上にイヌ、さらにネコを乗せてグループになって進めれば効率がいいが、その前にほかのイヌやネコに乗られてしまうかもしれない。それを嫌って先にネコやイヌから進め、ほかの人に乗られないようにするという手もあるが、今度はロバが出遅れてしまう。何しろ移動先に、より小さなコマがある場合は、1マスも進めないのである。
一番数字が大きいカードを出してしまったら、自分のコマを進める代わりにお邪魔キャラのニワトリを移動できる。ニワトリはどのコマの上にも乗り、そのコマの移動をブロックする。このニワトリの動きまで予測して進めるコマを考えるとなると、さらに悩ましくなる。
手札も、動物カードも、使いきってはじめて補充される。そのためだんだん選択肢が狭まり、カウンティングもできる。少し先を考えて進めないといけない。
そしてこのゲーム最大のポイントは、スペシャルカード。7種類のうち1枚ずつ配られ、自分の手札に入っている。数字がついており、一番数字が大きいと効果は発動しない。一度に2匹進められる「DOUBLE」と、1~5マスで選んで進める「ONE TO FIVE」あたりが狙い目。このカードがいいアクセントになっていて、ゲームに予想外の変化が生まれる。
3人プレイで20分ほど。先にロバを進める人が多いと次々と上に乗り、展開が早いようだ。神尾さんが早々と自分のコマだけのトリプルセットを作り、ほかの2人の必死の妨害(といってもできるだけ小さい数字を出すだけ)をすり抜けて1位。私は最初にネコから行ってみたが、後続がなかなか進めず。みんながネコから進めると混戦になるようだ。
手札を出して一斉に公開するというゲームはたくさんあるが、使いきらないと手札に戻らないというルールと、スペシャルカードのアクセントで戦略性と意外性のある作品である。
Bremens
チーム大気圏内/大気圏内ゲームズ(2015年)
3-5人用/12歳以上/30分
大気圏内ゲームズ:ブレーメンズ

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