シュピール’13:ホビージャパン、輸入リスト第2弾を発表

ホビージャパンは、先月ドイツで開催されたシュピール’13の新作取り扱いリスト第2弾を発表した。注目の新作から未知の出版社まで10タイトル。いずれも英語などの外国語版だが、日本語ルールが添付される。
ネイションズ(Nations)
R.ホッカンソン、N.ホッカンソン、E.ローゼン、R.ローゼン作/ラウタペリト(フィンランド)/1~5人用/プレイヤー人数×40分/12,600円
紀元前、文明の曙から第一次世界大戦まで、文明国家を育てる歴史ボードゲーム。他国家との攻防とともに、長期的な成長戦略、国家の需要の充足、外交と機会を見極める感覚とが必要。勝利点は主にゲーム中に建造される「偉大なる遺産」こと建築物や驚異の建造物で得られ、8ラウンドにわたるゲームを終えた後で最も勝利点の高いプレイヤーが勝者となる。
文明の曙より時代が過ぎた今であっても、人間は、同族の集団「国家」を作り上げ、国家同士で戦いを繰り広げ、国家ごとに文明を築き上げてきた。強大な国家は、ほかの国家や自然の脅威から国民を保護し、与える存在である。国家の目的として、国民に食糧を分配し、安定した人口の増加を目指さなくてはならない。また、産業を興し、経済を活性化させる必要もある。最後には自らの国家の偉業を知らしめ、人類史に偉大なる足跡を残すのだ。
人類の興亡史という人気のテーマを、幅広いプレイ人数で遊ぶことのできる期待のビッグゲームだ。
ネイションズ(コンポーネント)
ルイス・クラーク探検隊(Lewis & Clark)      
C.シャボウシ、V.デュトレイ/ルドノート(フランス)/1~5人用/約30分/6,300円
1803年11月30日、アメリカはナポレオンよりルイジアナを買収した。時の大統領、T.ジェファーソンは2人の探検家を未踏の地の探索へと送り出すことにした。2人の名は、M.ルイスとW.クラーク。そしてこれこそがアメリカ史でも有名なルイス・クラーク探検隊である。
プレイヤーは北米大陸を横断する探索に挑戦する。探検の目的は最初に太平洋に到達すること。ネイティブアメリカンの部族の協力を得ながら、部隊を率いていく。途中採集する資源を管理して、大事に使用していかなければならない。システムの中心はカードプレイで、その独特なシステムによりハンドマネージメントのジレンマが悩ましいゲームとなる。1人から遊べるのも見逃せない。

オークション狂想曲(Going, Going, GONE)
S.ニコルソン作/ストロングホールドゲームズ(アメリカ)/2~6人用/約20分/6,930円
ユニークで独自の視点のゲームをリリースしているストロングホールドゲームズから、かなり変わったアクション・競りゲームが登場。プレイヤーは主催者の提示する5つの商品を、10数えるまでに値段を競りあげて買い付ける。競りは、5つの商品を表す半透明のカップの中に競りコマを実際に投げ込む方式。10数えて、それぞれのカップの中にどれだけのコマが入っているかで競り値が決まり、もっとも高い値段を付けたプレイヤーは対応する商品を獲得する。
獲得した商品はゲーム中売却して競りコマを獲得しても、ゲーム終了時に得点のため集計してもよい。もちろん最も競りコマを獲得したプレイヤーこそが勝者だ。さあ、オークション会場で値段が競り上がっていくとき、心穏やかでいられるだろうか? これこそが、その本当のオークションを再現したゲームだ。

チュパカブラの夜(Chupacabra: Survive the Night)
B.フロディマ、D.ブランチャード、J.ジャコブセン作/スティーヴジャクソンゲームズ(アメリカ)/2~4人用/30分/2,730円
『ゾンビダイス』『ディノダイス』『クトゥルフダイス』に続くスティーヴジャクソンのダイスゲーム。手軽で、ばかばかしいのに悩みどころもあるのが特徴だ。今回登場するのは南米の伝説の怪物、吸血獣チュパカブラの襲撃を一晩かわして生き延びることができるだろうか?
24個の夜光ダイスを使用(※夜光はゲームに一切関係なし)。プレイヤーはそれぞれダイス6個を受け取って、自分の振ったチュパカブラの目を使って、ほかのプレイヤーの振ったニワトリやヤギやウシのダイスを奪う。チュパカブラのひとつで、ニワトリ2個かヤギ1個、ふたつならウシ1個を奪う。しかし同じ動物の目がたくさん出て群れになれば、チュパカブラからの襲撃から動物たちは身を守ることができる。
バーバ・ヤーガ(Baba Yaga)
J.キャプレーン作/イエロ(フランス)/2~5人用/約15分/3,990円
ロシア民話によく出てくる「バーバ・ヤーガ」は鶏の足の小屋に住む、恐ろしい人食いの妖婆だ。幸い子供は思わぬ味方を見つけ、幸運にも逃げ切れるといわれているが、その幸運を試す。
プレイヤーはバーバヤーガの恐ろしい爪から逃れなくてはならない。そのためには、3種類の魔法カードのための材料を集めるが、その材料は、恐ろしいバーバヤーガがうろついている森の中にある。5×5枚のタイルで構成された森の中を、バーバヤーガをかわしながら、3枚の呪文の書にある材料を記憶力をたよりに探していく。
『三匹のこぶた』につづく。子供と一緒に遊ぶことのできる簡単さと本格的なゲーム性を備えた、イエロのおはなしゲームシリーズ第2弾。
プロスペリティ(Prosperity)
S.ブリーズデール、R.クニツィア作/イスタリ(フランス)/2~4人用/約60分/6,300円
プレイヤーが国家を大規模なスケールで発展させるゲーム。発展中の国家の指導者となり、ゲーム時間で70年間の間、自国のインフラを整備し、産業を育成し、資金とエネルギーを獲得し、他国との競争に勝つために研究に資金を投入する。繁栄は代償が必要だが、健全な環境を次世代に残す責任がプレイヤーにはある。発展を犠牲にして環境汚染をどこまで制限できるだろうか。
新技術を開発し、新たなる道を建設し、首都に投資をして環境への影響を考慮する。エネルギーと環境のバランスを考えて首都を発展させ、長期的な視点で繁栄点を獲得するのがゲームの目的だ。
北西航路探検(Expedition Northwest Passage)
Y.トーリニィ作/マタゴー(フランス)/2~4人用/45分/6,300円
1854年、北極探検家として知られるジョン・フランクリン卿は、英国海軍を挙げ、北西航路を探検したまま消息を絶った。プレイヤーはこのフランクリンの行方を探す探検隊のリーダーとなり、失敗した北西航路発見のため、極限の環境下である北極海へと向かう。船の移動やフランクリン探検隊の探索などの様々なアクションのため、自分の船員を配置につかせる。
ゲームが進行するにつれ時間が過ぎ、冬が来れば海上航路も氷に閉ざされてしまう。船員を集め、地図上の発見を行い、そしてできれば北西航路を発見して勝利点を獲得していく。しかし、そのためには必ずグリーンランドまで生還しなければならないのだ。歴史上有名な史実をもとにした美麗で過酷なタイル配置ゲーム。
ツォルキン:部族と預言 (Tzolk’in: The Mayan Calendar – Tribes & Prophecies)
S.ルキアーニ、D.タスキーニ/リオグランデゲームズ(アメリカ)/2~5人用/90分/5,250円
『ツォルキン:マヤ神聖歴』の拡張セット(プレイするためには『ツォルキン:マヤ神聖歴』が必要)。
さまざまな特殊能力をもつ13の部族が登場し、プレイヤーはそのいずれかの指導者となる。する(13という数字はマヤの神話では重要な意味を持つ神秘数)。また、時が正しく訪れたときに明かされる3つの預言にゲームの行方が左右されるようになる。これらの預言は得点を得るための機会となりますが、預言に備えていないものにとっては得点を失う危機に。部族同様、13の預言が登場する。そのほか、5人目のプレイヤーが参加できるようにもなる。昨年の人気タイトル『ツォルキン:マヤ神聖歴』のファンには見逃せない拡張セットだ。
スカル(Skull)
H.マーリィ作/アスモデ(フランス)/3~6人用/15~45分/2,940円
シンプルで盛り上がることで人気のブラフゲーム『髑髏と薔薇』のリメイク。花の中に隠されたドクロをめくらないように騙し合う。イラストのみの変更で、古代の祖先を表したサイケデリックなドクロのイラストが見ものだ。

ルッカ:ゲームの都(Lucca: The City of Games!) 
A.ズッキーニ作/DVジョーキ(イタリア)/2~5人用/20~30分/2,520円
2005年に同社から発売された『ルッカ・チッタ(Lucca Città)』のリメイク。ルッカ・ゲームフェスティバル20周年を記念して制作された。舞台はルネサンス期の1513年、イタリア・ルッカ市。市の有力な一族は、ボードゲームに情熱を傾け、互いに都市を盛り上げるべく偉大なる壁を築き上げるのに邁進していた。この年一番の栄誉を浴びる一族は誰か?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.