サッカラ(Saqqara)

早く登ったもの勝ち

紀元前2125年、エジプト第8王朝を舞台に、資源を集めてピラミッドを建設するオランダのボードゲーム。ピラミッドは上の段にいくほど、特典も大きくなる。タイトルのサッカラは、ギザと並んでピラミッドで有名なカイロ近郊の土地。

毎ラウンドまず品物が4つの市場に並ぶので、それぞれカードを入札して資源を手に入れる。資源は魚、亜麻布、木材、金塊の4種類で、全て木のコマ。いずれもピラミッドの建設に欠かせない。

サッカラ

入札は、自分のデッキから4枚のカードを引き、マイボードの4箇所に裏にして置く。魚の市場から全員めくって、一番数字の多い人が手に入れる仕組み。ただし、各市場には「需要カード」というのが並んでおり、市場にある品物がこの数字を上回らないと誰も手に入れることはできない。その分が繰り越されるので、次のラウンドには競争が激しくなるだろう。

さて手に入れた資源で、手番順にピラミッドを建設する。10種類からランダムに登場するピラミッドには、上の段に登るために必要な資源と、登ったときに得られる特典が示されている。資源が無料で手に入る「農業ピラミッド」、入札の手札を交換したり追加したりできる「陰謀ピラミッド」、ピラミッドを建設するとき資源が少なくて住む「土木ピラミッド」など。上の段に行くほど定員が限られるので、手持ちの資源と相談してピラミッドのコンボと優先順位をよく考えなければならない。

5ラウンドに1回、「市場カード」の競りが行われる。これをもっていると、資源をほかの資源に交換できたり、得点にしたりできる。競りの方式は「ところてん式」。ほしいカードに資源をビッドし、1周のうちにほかの人が競り上げなければゲットできる。1周する前にほかの人がより多い資源で割り込めば、そこを諦めるかほかに行くかしなければならない。市場カードもコンボができれば強いので2枚狙いたいところだが、資源をつぎ込んでおいて、結局使えずじまいになることも。

合計30ラウンド、またはピラミッドの頂上まで3人達したらゲーム終了。その時点でのピラミッドの段に応じた点数と、ゲーム中に進めたナイル川の点数の合計で勝敗を決める。

3人プレイ。序盤にいい手札がきたkarokuさんが資源を一気に集め、市場カードもピラミッドも先行する。特に手札交換ができる陰謀ピラミッドが強力で、中盤の競りも制して独走態勢。私も中盤にいいカードが来て大量の亜麻布を手に入れたが、ほかの資源がなくて思うように進められない。ふうかさんに至っては資源が大量になったときに限って手札がひどく、何もできずじまい。今回は序盤に先行したプレイヤーを止めるピラミッドもなく、そのままkarokuさんの圧勝。公称ではプレイ時間90分で1ラウンドあたり3分となるが、競りあり、資源を組み合わせての建設あり、特殊能力ありだから、そんなに早く終わるわけがない。1ラウンド5~6分で3時間かかった。

Saqqara
S.フィリップス/ホワイトゴブリンゲームズ(2012年)
3~5人用/10歳以上/90分
アークライト:サッカラ

アークライト日本語ルールの修正箇所
4ページ 8.
労働者3人

労働者4人
(労働者コマは4個入っています)

7ページ 3.
カードを1枚ずつ、ノモス・ボード上の各資源に対応するスペースに配置します。

カードを1枚ずつ、ノモス・ボード上の各資源に対応するスペースに伏せて配置します。
(カードは資源の分配のときにめくります)

10ページ ゲームの終了
1人のプレイヤーが労働者を最上段に移動させる。

1人の労働者が最上段に到達する。
(誰の労働者であってもかまいません)

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