2010年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞したフランスのボードゲームのシリーズ最新作。パッケージとカードをコンパクトにして、持ち運びも便利にし、価格もぐんと抑えたお手軽バージョンが今年発売された。ルールもスピーディになっている。
プレイヤーの中の1人が語り部となり、場に並べられた9枚の抽象的なイラストが描かれたカードの中から指定された1枚について、その絵柄から連想される言葉(歌でも、演技でも可)を言う。ほかのプレイヤーは語り部のヒントをもとに、どのカードを表しているか当てる。当たったらポイント。外れたら、語り部のポイントになるが、全員が外れたら語り部の失点になってしまう。
ほどほどに分かりやすいヒントをうまく出せるか、またそのヒントをうまく読み取れるかという、『ディクシット』の楽しさをそのまま継承している。
カードのイラストは、『ディクシット』よりもアブストラクト味が増して、表現に工夫が必要となった。簡単なルールで、スタイリッシュなカードイラストと、その他のコマ類を使わない持ち運びに便利なシンプルなコンポーネントで老若男女で楽しく遊べる、リアルタイム・コミュニケーションパーティゲームだ。