崩れない橋を作る工夫
崩れない橋を作って、より奥にある果物を取るリアル建設ゲーム。もう20年近く前の作品で、同じ時期に同じメーカーから発売された『石器時代』とともに、本物の石が入っているゲームとして記憶される。
はじめに各自、手持ちの板と石で橋を組み立てる。制限時間は2分。橋の先端にコマを置いて、崩れないくらいの強度が必要となるが、コマを置くのは後から。重心のバランスを工夫して、できるだけ頑丈に作っておきたい。
橋が出来上がったら、お互いの出来栄えを見てコマを置く。コマは棍棒と釣竿と手があり、崩れなさそうな橋や、石切場、伐採所に裏にしておく。置く場所と組み合わせによって、新しい石や板を取ったり、釣った魚や橋の石を横取りしたり、横取りを防いだりできる。バッティングしないように裏をかいていく。
コマをオープンして、いよいよメインイベントの釣りが始まる。その前に、ボードのアームを回転して盤上の果物を一列にまとめる。回せば回すほど奥にいくが、中には手前でひっかかかるものもあるアナログ感がいい。
橋の先端にそろりとコマを置く。崩れなければ、そのコマより手前にある果物をゲット。湖は3段階に分かれていて、奥に行くほど果物がたくさんある。でもそこまで橋を伸ばすのは、石と板がたくさんあっても至難の業だ。
手に入れた果物は、決まった組み合わせで進化タイルに交換でき、ちょっとした特殊能力も得られる。進化タイルに交換した果物の数が最初に10枚に達した人の勝ち。
2枚横に並べたり、斜めにおいたりと、いろんなパターンを作る姿は真剣そのもの。「ミュウ理論で摩擦係数を高めました」とか言っていた橋があっさり崩れたりして笑えた。
Burp
H.ビルツ、P.グートブロート、R.クレーン/ハイデルベルガー出版(1995年)
2〜4人用/10歳以上/60分
絶版・入手難
まさか「ゲップ」が取り上げられるとは。どんだけマニアックなんですか。
完全なるバカゲーだと思っていましたが、どうやら正真正銘のバカゲーのようですね。ここに紹介があった以上、うちでも入荷せねば!売れる売れないは置いといて(笑)
括目すべきはボックスアート。どこかで見たような・・・と思ったら「手抜き工事(1992年ハイデルベルガー)」の絵の人ですよね。「石器時代」も同じですね。ちなみに「石器時代(1995年ファンコネクション版)」はひっそりと当店の商品棚に並んでいます(笑)
今さらですが、ちまちまと「100の質問」に答えをつけはじめました。いつか自分のブログで公開します。今気が付いたのですが「ゲップ」はBGGだと1995年初版となっているようです。
ゲップは90年代のゲームなので、まだ入手しやすいほうだと思いますよ。
このボックスアートを手がけたウヴェ・ザンマンは4タイトルがBGGに登録されていますね。『ゲップ』『石器時代』『手抜き工事』そして『ゾツォイクム』。最後だけ未プレイなので入手を試みたいと思います。
『ゲップ』は、(あくまで『石器時代』と比べれば)テクニカルで真面目なゲームです。2分という制限時間をオーバーしてまでみんな橋作りに取り組む姿は大人気なくて素敵でした。年号直しておきますね。