記憶ゲーム(いわゆる神経衰弱)は、キッズゲームの王道である。ドイツでも、ラベンスバーガーの『メモリー』は50周年を迎え、数多くのモチーフで発売され続けているし、過去10年の年間キッズゲーム大賞のうち半数が記憶ゲームである。子供は時として、大人も舌を巻くような驚異的な記憶力を発揮する。
高円寺のボードゲームショップすごろくやがオリジナル商品として発売し、後に箱入りの豪華タイル版になった『イチゴリラ』は、神経衰弱をうまくアレンジした作品である。ただペアをめくればよいのではなく、絵柄によってめくる枚数が異なるところがまずひとつ。
「いちご」はたった1枚めくっただけでゲットできる。ただし1点。「サンタ」なら3枚、「ゴリラ」なら5枚めくらなければならず、途中で別のものをめくってしまうとアウトになってしまう。その代わり全部間違わないでめくることができればその枚数分だけ得点になる。
さらに、「サンタ」に対する「どろぼう」、「ゴリラ」に対する「悟空」のように、絵柄が非常に似ているセットが入っていることが、記憶をさらに混乱させる。かわいい絵柄とは裏腹にシビアなゲームだ。上級ルールとして、めくられるたびに場所を交換する「おばけ」と、間に挟んで揃えれば2種類もらえる「にじ」もある。
4歳の長男と対戦。大人の貫禄を見せようと、果敢に枚数の多いものを狙っている間に、長男は着実に枚数の少ないものを集めて善戦した。もう少し大きくなると、5枚の位置を覚えることもできそうな感じだ。
はじめまして。
最近になってブログをはじめたRisaと申します。
初めてコメントさしあげます。
我が家は5人家族で、時間のあるときには、主人が集めたゲームでよくプレイしています。
この「イチゴリラ」のゲーム、単純な神経衰弱とちがって、とれる枚数が絵柄によって違うというのは、なかなか面白いですね。
我が家にもPegasus Spiele社の「Kleine Helden MEMO」の神経衰弱と同じルールのゲームがあります。
このゲームは、絵柄が覚えにくく、なかなかカードがとれませんでした。
なじみのない絵だったからかもしれませんね。
「イチゴリラ」もまぎらわしい絵があるそうですが、ゴリラはゴリラ、孫悟空は孫悟空で、よく知っている絵ですから、こちらの方がプレイしやすいかもしれませんね。
ブログ拝見しました。ご家族で楽しまれているご様子、大変結構ですね。ゲームをしていると子供の成長を直に感じます。
イチゴリラで絵柄ごとに枚数が変えてあるのは画期的だと思いました。しかも1=「いちご」2=「にんじん」3=「サンタ」と言葉遊びにもなっていて楽しいです。
なじみやすいイラストというのもポイント高いですね。今度レビューしますが、ゲームデザイナーの顔写真とゲーム名をめくる『アレックス・コー』というゲームは、ボードゲームに詳しくない人にとっては本当に厳しいゲームでした。