月: 2010年3月
エルパソ(El Paso)
度胸だけでは勝てない 5つのダイスが全部保安官になるまで粘って、たくさんのチップを集めるゲーム。私の大好きなデザイナー、S.ドーラはこのところキッズゲームばかりで、『アパッチ』(アバクス社)以来2年ぶりのファミリーゲームである。私がこのデザイナーを好きなのは、余計なルールを徹底的にそぎ落とし、ゲーム…
『ボードゲーム・ジャンクション』書評
待望のボードゲーム書籍『ボードゲーム・ジャンクション』が先月下旬に発売された。著者のひとりである安田均氏のボードゲーム関連書籍としては『安田均のボードゲーム大好き』(2002年、幻冬舎コミックス)、『ゲームを斬る』(2006年、新紀元社)があるが、それらと比べるとサイズが一回り大きくなり(B5判)、…
ソンブレロ!(Sombrero!)
神技をマスター テーブルの端に帽子タイルを置いて、下から手ではじき、クルクルと中に舞うのをキャッチするというアクションゲーム。フランスのメーカー・アルセーゲームズの最初にして今のところ唯一のゲームのようだ。販売は『ピッチカー』などで知られるフェルティ社が取り扱っている。 基本のアクションは上記のとお…
邦題は流通しているものに
先週発売されたばかりの『ボードゲーム・ジャンクション』を入手。安田氏による140タイトルというゲーム紹介が全体の3分の1、そして秋口氏によるネットではまず読めないリプレイが3分の1、江川氏と笠井氏によるレビュー、座談会が残り3分の1といった構成である。まだ読み始めたばかりだが、ここ10年のボードゲー…
ゴンザーガ(Gozaga)
ヨーロッパ中央の激戦 ヨーロッパ全土を舞台に、さまざまなパターンの六角形タイルを並べて領土を奪い合うゲーム。ゴンザーガとは、イタリア北部を13世紀から400年近く支配した一族の名前。昨年のエッセンでイタリアのdVゲームズ(旧ダヴィンチ出版)から発売された。六角形タイルの造形がひときわ目を引くが、見か…
ドンキホーテ(Don Quixote)
次はここに来て! 下級貴族だったドンキホーテが、騎士道物語を読んで自分の国の街づくりを妄想する。道をどうつないで、どこに騎士を配置するか? 若手ドイツゲームデザイナーとしてコンスタントに作品を発表してきたR.シュタウペの今年の新作。 マイボードに自分のタイルを配置していくタイプのゲーム(『テイクイッ…