ヒマラヤ(Himalaya)

雪男は寂しがりや

登山家となって険しいヒマラヤの山頂を目指す双六ゲーム。変態なゲームを作るブルクハルトに、割と地味なゲームが多いピアトニクが組むとどうなるか。箱絵のバカさ加減から、あまり期待していなかったメンバーだが、ゲームが進むにつれて意外な面白さに気づいた。
たくさんのサイコロをジャラジャラ~と振り、そのうち1個を選んでコマを進める。残りのダイスは次の人へ。次の人も1個選んで進め、さらに次の人。おぉ、『イスファハン』の原点がここに!
さて選んだダイスでは自分の登山家かシェルパ(案内役)を進める。シェルパは現地人なので好きなだけ進めるが、登山家は自分の色のシェルパ2人がいるマスにしか進めない。だからまずシェルパを先に進め、そのマスに登山家が来たらまたシェルパをその先へ、という登り方になる。
ダイス1個でも進んでいけるのは、シェルパが止まったマスにいるシェルパの数だけ進むことができ、しかもほかのシェルパを一緒に連れて行ってもいいというルールがあるからだ。のろまな登山家に対して、シェルパの足取りは軽い。
パズルチックなゲームをさらに面白くするのが雪男イェーティ。ラウンドの最初にカードでいくつ移動するかが発表され、全員の移動が終わってから予告どおりに移動する。雪男のいるマスに入ることはできないし、雪男が自分のいるマスにやってきたらキャンプまで戻されてしまう。しかも雪男は登山家につきまとうようにだんだんと上に登ってくる! ひぇ~~! 誰かが山頂に着くか、雪男カードの二回目の山札から悪天候カードが出たら終わり。
鴉さんから私が頭ひとつ抜けたところで悪天候になり、私の勝利。山頂付近のデッドヒートは、雪男がうろうろしていてスリルがあった。掘り出し物。
Himalaya
G.ブルクハルト / ピアトニク, 1998

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