ルールカードで千変万化『トリックマイスター』日本語版、10月21日発売
2Fシュピーレ(ドイツ)を主宰するフリーゼが2010年、アミーゴ社(ドイツ)から発表し、翌年のアラカルトカードゲーム賞で『世界の七不思議』に次いで2位になった作品。輸入版がメビウスゲームズから国内流通したが、その後絶版となり、幻の作品となっていた。ドイツ語版以外での発売は今回が初めてとなる。気まぐれな師匠が決めてくる禅問答にうまく答えるという和テーマのトリックテイキングゲーム。
15枚×4スートのプレイカードと別に、ルールカードがあり、手札を見て各自が3枚の中から1枚ずつルールカードを出す。プレイ人数分(3人の場合はランダムに+1枚)出されたルールカードがすべて有効となり、そのルールに沿ってトリックテイキングを行い、得点を競う。
ルールカードは「2番目に強いカードが勝つ」「最後の3枚はプレイしない」「はじめに3枚をとなりの人に渡す」「プラス点はマイナス点、マイナス点はプラス点に変更」「得点が最下位の人は2倍」など激しいものばかりで、これが組み合わせられることによって大混乱。毎回ハチャメチャな展開が楽しめる。
協力トリックテイキング第2弾『ザ・クルー 深海に眠る遺跡』日本語版、10月29日発売
ドイツ年間エキスパートゲーム大賞、ドイツゲーム賞、アラカルトカードゲーム賞の3つの賞に輝いた協力トリックテイキングゲーム『ザ・クルー:第9惑星の探索』の後継作として、2021年にコスモス社(ドイツ)から発売された。これまでは英語版が流通していたが、タスクカードが日本語になってだいぶ遊びやすくなる。
ミッション固定のタスクがあった『第9惑星の探索』から、毎回ランダムに引かれるタスクの組み合わせを協力して達成することを目指す。各ミッションには達成難易度の合計値が指示されており、その合計値に達するまでタスクカード(人数によって数値が変わる)を引く。タスクを各プレイヤーに振り分けたらトリックテイキングを行なって、全てが達成できれば次のミッションに進める。
前作同様、プレイヤー間の意思疎通は「通信チップ」による所有カードのヒントに限られており、使うタイミングが以前より重要になった。
タスクカードのバラエティだけでなく、時間制限があるミッションなどもあって、もっと遊び応えのある内容に進化。独シュピールボックス誌では「あの前作をさらに改良できるとは思わなかった」「後継作は前作を何よりも可変性によって追い抜いた」など高い評価を受けている。