ファーストラット(First Rat)
月へのラットレース
月はチーズでできていると思ったネズミたちがガラクタでロケットを作って宇宙を目指すセットコレクション&レースゲーム。序盤は少しずつしかもらえなかったアイテムが、コースが進んでネズミも増えて、特殊能力までついてどんどん増えていくのが気持ちいい。
手番には自分の色のネズミコマを進めて、移動先のマスのアイテムをもらう。進むマス数は自分で決める。1匹なら5マスまで。2匹以上なら3マスまで、ただし進んだネズミが同じ色のマスに入らなければならない。移動先にほかのネズミがいればチーズを支払う。運の要素はないけれども、手が詰まるということはないので気楽にプレイできる。
集めたアイテムはセットでロケットの部品となり、先に作った人ほど得点が高い。そのため1回の手番で取れるアイテムをどれだけ増やせるかがカギである。アイテムは複数のネズミで同じ色に入るほか、電球のマスで電球を進めたり、バックパックを買ったりすることで増やすことができる。
コースの下に小さいネズミが周回するコースがあり、リンゴのマスでネズミが進み、永続的な特殊能力や追加のネズミが得られる。こちらも一度にたくさん進めばお得。どこに力を入れてブーストをかけるかは、特殊能力によって方針が決まる。特殊能力はアイテム一つ少なくても部品を作れる、赤と緑のマスは同じ色として扱う、複数のネズミを進めるとき4歩まで進めるなど、ブーストを手助けしてくれる。
得点条件を満たすたびに置くキューブがなくなるか、ネズミをすべてゴールさせればゲーム終了で、得点を合計して勝敗を決める。終盤は、特定のものが勝利点になる王冠を取ってラストスパートをかけよう。
移動先にいるネズミへのチーズの支払いや、バックパックや特殊能力の早取り競争はあるが、得点方法は多岐にわたるため、最後までのびのびプレイできる。大量得点のチャンスをうかがいつつ、臨機応変に進めたい。
First Rat
ゲームデザイン:G.アウシエロ&V.ギグリ/イラスト:D.ローハウゼン
ペガズスシュピーレ(2022年)
1~5人用/10歳以上/30~75分
ゲームストア・バネスト:ファーストラット
ニュルンベルク’23:コスモス
ゲームデザイン:M.ロート、3~7人用、8歳以上、20~45分。
モーゲル出版から2018年に発売され、アラカルトカードゲーム賞1位になった作品をリメイク。美術館員役と画家役に分かれ、美術館員が発注したお題で画家が手札から選んだカードを、ベルラッティ(ダミープレイヤー)が混ぜ込んだカードの中から探し出す協力ゲーム。6回ミスする(誤ってベルラッティの絵を選んでしまう)前に、正解した枚数が成績になる。
パッケージとカードイラストを一新し、より写実的な絵になっている。
ゲームデザイン:M.プリンツ&M.カレンボーン、2人用、10歳以上。
『ヘリオス』のデザイナーコンビによる、2人用の海底都市建設ゲーム。海底都市の半分ずつをうけもち、宝物や資材、知識や機械を使って発展させる。5つのカテゴリーでゲームの勝敗を決める。戦略的な建設と手札運がほどよくミックスされた作品。
ゲームデザイン:K.トイバー&B.トイバー、3~4人用、12歳以上。
宇宙版カタンに3つのシナリオを加える拡張セット。星系をおびやかす巨大アメーバや、あちこちを荒らし回る宇宙海賊から自分たちの惑星を守る。
ゲームデザイン:J.クレナー&M.スラヴィチェック、3~5人用、10歳以上。
各プレイヤーに分散して配られたタスクを協力して達成する。各プレイヤーは解決方法を一部しか知らず、限られたコミュニケーションを通して達成を目指す。難易度はプレイヤーに合わせて選択可能。
ゲームデザイン:R.カテジャン&T.リヴィエール、2~5人用、6歳以上、10~15分。
サボテンのトゲに注意して花を集めるキッズカードゲーム。デヴィア社(スペイン)から2022年に発売された作品からイラストを一新した。テーブルにカードから、四辺のうちいずれかを選んでめくり、その辺にトゲがなかったら獲得できる。