メンサ、ベスト5を発表
メンサはIQが一般の中で上位2%を入会資格にしている特異的な団体で、会員数は現在5万人。入会試験があり、知能を社会に役立てるという目的で活動しています。パズルゲーム・アブストラクトゲームが受賞する傾向が高く、シャングリラの橋、ルミ、インシュが入りました。
なお、この賞はゲームジョークサイトSpielboyでは最低アワード賞を受賞しています。(Mensa)
【メンサ・ベスト5】
・アフリカ10日間(10 Days in Africa / A.R.Moon und A.Weissblum / Out of the Box)
…シュミット社のヨーロッパツアーのリメイク
・バザリ(Basari / R. Staupe / Out of the Box)
・シャングリラの橋(The Bridges of Shangri-La / L.Colovini / Uberplay)
・ルミ(Rumis / S.Koegl / Educational Insights)
・インシュ(Yinsh / K.Burm / Rio Grande)
アレックス・ランドルフ逝去
故シド・サクソンと並ぶゲームデザイナーの先駆者で、ドイツのゲーム市場に新風を送り続け、現在のドイツゲームの繁栄を築きました。ドイツ年間ゲーム大賞関連の受賞は最多の17回。ツイスト(Twixt、1979年)からこぶたのレインボーレース(Rüsselbande、2001年)まで20年以上、子どもゲームとアブストラクトゲームを中心として幅広い分野でコンスタントに受賞してきました。
同時にゲームデザイナー連盟(SAZ)でゲームデザイナーの地位向上にも奔走し、個人デザイナー主導でゲームを開発する仕組みが生まれるもとになりました。晩年は名誉会長に就任。ゲーム雑誌などでの執筆活動も盛んに行い、ゲームデザイナーたちから厚い信望を得ています。晩年はベネチアでゲーム紹介本(未出版)を製作していました。
ドイツにはエッセン国際ゲーム祭に幾度となく顔を出したほか、1961年より68年まで日本に滞在、オーストリア、スイス、フランス、スペイン、イタリアへの発信、多国籍ゲームメーカー・ウィニングムーヴスの設立、そして晩年はイタリアのベネチアでレオ・コロヴィーニと共同でベニス・コレクションに携わるなど、国際派でもありました。2002年にはエッセン国際ゲーム祭で異例のアレックス・ランドルフ展が開催され、病気療養中にもかかわらず駆けつけてインタビューなどに応じていました。
彼の作品は日本でも人気が高く、ガイスター、はげたかのえじき、チャオチャオ、ハイパーロボット、こぶたのレインボーレース、ザーガランドなどの入手可能なゲームは定番級として、また冷たい料理の熱い戦い、イースター島、イモムシイモムシなどの絶版ゲームはオークションで高額取引されるようなゲームとして知られています。
「私は、伝統ゲームが危機に瀕しているとは思いません。机と、一緒に集まるのが好きな人たちがいる限り、この机にはボードゲームがあり続けるでしょう。」
(フローレンス・ボードゲーム学術会議への寄稿より・1999年)
謹んでご冥福をお祈りいたします。(Brett’n Board, Spielbox, Spielwiese)