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『アイム・ザ・ボス・カードゲーム』日本語版、11月18日発売

ニューゲームズオーダーは今月18日のゲームマーケットにて、S.サクソンの『アイム・ザ・ボス・カードゲーム(I’m the Boss!: The Card Game)』日本語版を先行発売する。3~6人用、9歳以上、30~60分、3500円。

オリジナルはフレッド・ディストリビューション社(アメリカ)で、日米同時発売となる作品。『アイム・ザ・ボス』ボードゲーム版とは、「ビッグビジネスの交渉ゲーム」というテーマが共通するものの、全く別のゲームである。故シド・サクソンの遺作から、『A Piece of the Action』というルールを製品化したものだ。

順番にマストフォローでカードを出していき、2回パスした人は降りる。全員が降りたところで確定した金額を、ボスや分け前カードを持っている人が受け取ることができる。しかし総額がマイナスだった場合には、逆に支払わなければならない。ボスは、カードのプレイ中に従兄弟コマを使って交渉することもできる。うまく仲間になってくれる人は登場するか、それとも裏切られて大損するか。

ゲームマーケットでは、ニューゲームズオーダーのブースでこのたび発売される『古代ローマの新しいゲーム』『フォルム・ロマヌム』『アイム・ザ・ボス・カードゲーム』を3タイトルすべて購入する場合、合計11,500円のところが10,000円に割引される。

・B2FGames:シド・サクソンの「アイム・ザ・ボス・カードゲーム」ゲームマーケットにて発売致します。

アイム・ザ・ボス・カードゲーム(箱裏)

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SOS(SOS)

ほんの一滴が明暗を分ける

エッセン・ボードゲームメッセの中古ブースで、ふうかさんが見つけた一品。見たことがないなあと思って箱を眺めていたら、お店の主人が「5ユーロ(500円)でいいよ!」とまけてくれた。デザイナーは『アヴェ・カエサル』のリーデッサー、出版社はラベンスバーガーとメジャーながら、Boardgamegeekにも登録されていなかった。なんで?

船を沈めないように、船体に水を垂らすゲーム。自分の番にはサイコロを振って、何回水を垂らすか指示される。2,3滴でも、ジャジャーっと流れても1回は1回。最初水に浮かべたときから沈みそうになっている船は、水を注ぐたびにゆらゆら。もうだめぽ、と思ってもなかなか沈まない。

しかし最後はあっけなく訪れる。船が水底にずぶずぶと沈んでいくのだ。一滴でも沈むことがあってその差は紙一重。沈んだときには思わず歓声が上がる。沈めた人が、自分のロープに1つ結び目を作り、誰かが3つ結び目を作ったところで、結び目の一番少ない人が勝ち。

サイコロには誰かを指定して水を注がせる目があり、またゲーム中1回だけ使えるパス(次の人の手番)のコマがある。さらに、水がこぼれたときに使うスポンジまで付属。今から20年前、これで大箱サイズで発売したラベンスバーガー社の英断に、賛嘆の声があがった。同人リメイク希望。

SOS
W.リーデッサー/ラベンスバーガー(1992年)
2~4人用/4~12歳/15分
絶版・入手難