シュピール’13新作情報:エッガートシュピーレ
ドイツゲームの本流で意欲作を作り続けているエッガートシュピーレは、有名デザイナーを起用してきました。
M.クラマー、S.マルツ、L.マルツ作、2~5人用、12歳以上、60~120分、6,090円(ホビージャパン)、11月上旬発売予定。
ルイ15世の治世に、上流階級のために豪華な衣装を製作するボードゲーム。豪奢な舞踏会を開くことこそ当世の流行でした。数週間後に大きな舞踏会が行われることになり、注文が舞い込んできました。そこで生地を確保し、職人を雇って指導し、舞踏会で宣伝して評判を競います。また、それだけではなく、花火など、舞踏会の装飾も行わなければなりません。
自分の戦略に合わせて毎手番、従業員カードを1枚選び、アクションを行います。見習いは特殊な技能をもっていますが、針仕事はできません。助手は素晴らしい衣装を仕立てる腕をもっていますが、新しい職人を雇う必要があります。これらのカードには、デッキ構築の要素を取り入れました。
7ラウンドの後で、舞踏会が行われ得点計算があります。従業員、ゲストに提供した衣装、資金を出した舞踏会の飾りに名声ボーナスが与えられ、最も多かった人が勝利します。
『グレンモア』『ランカスター』のM.クラマーと、『江戸』のS.マルツのコンビネーションが楽しみです。
W.クラマー、M.キースリング作、2~4人用、10歳以上、60~75分、6,090円(ホビージャパン)、11月上旬発売予定。
20世紀初頭のエッセン。太陽光発電やクリーンエネルギーなど当然まだあろうはずもない時代でしたが、そこには代わりに無尽蔵とも思える石炭の鉱脈がありました。
プレイヤーは石炭鉱山の所有者となり、搬出用のトロッコを製造し、鉱山内へと送り込んで、坑道から掘れる限りの石炭を採掘します。採掘した石炭の買い手を確保し、勝利点を獲得します。ただし、受注は石炭の需要に大きく左右されてしまいます。しかもその品質は炭鉱の深さによって異なるため、時には坑道深部から採掘を行わなければなりませんが、当然コストも増大します。
ほかにもやらなければならないことは多岐にわたりますが、問題は炭鉱夫の数は限られていることです。作業に送り込む坑道も決めねばならず、そしてその作業を達成するにはより多くの炭抗夫が必要になります。全プレイヤーが炭鉱夫をすべて使い終えたら、1シフト終了し、ゲームが終わる3シフトまでに、もっとも得点を獲得していたプレイヤーが勝者となります。
今年『カッラーラの宮殿』がドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされたデザイナーコンビに、創作の勢いが衰える兆しは見えません。
シュピール’13新作情報:デイズ・オブ・ワンダー
豪華なコンポーネントで知られるフランスの出版社は、『カーゴ・ノワール』以来2年ぶりとなる完全新作を発売します。
M.ダンスタン作、2~5人用、10歳以上、40~80分、7,350円(ホビージャパン)、10月下旬発売予定。
引退した大学教授、大ぼら吹きの探検家、大胆不敵な跡取り娘、秘密組織の指揮官などが、素晴らしい財宝を求めて、ジャングルの奥深くに眠る古代の遺跡を探検するボードゲーム。前人未到の密林をかき分け、失われた寺院を見つけ出し、貴重な遺物と財宝をたくさん持ち帰ります。
ジャングルでは、同じ道を2回通ることはできない上に、通ったことのない道は最初か最後に1回しか通れません。探険する寺院への巡回路をよく考え、また補給物資を無駄にしないで、効率的に遺物や財宝を探検基地まで持ち帰ることが大切です。手持ちのアイテムは3段階にアップグレードでき、これによって通行の制限をなくすこともできます。
いろいろな種類の財宝を集めたり、長いルートを通ったりすればボーナスが入ります。しかし財宝は早い者勝ちです。計画性と臨機応変の両方が問われます。
美しいアートワークやフィギュアも満載で、デイズ・オブ・ワンダーらしい作品となりました。
A.R.ムーン作、2~5人用、8歳以上、45分、3150円(ホビージャパン)、11月上旬発売予定。
チケット・トゥ・ライド:マップコレクションシリーズの第4弾。無数の運河が張り巡らされているアムステルダムは、北のベネチアと呼ばれていますが、オランダは全土にも水路がたくさんあります。この低地での鉄道の旅は、数多くの橋を渡り、通行料を払うことになるでしょう。
このセットでは、鉄道の敷設にコストの概念が導入され、橋を渡る際に通行料金の支払いが必要になります。また、ほとんどのルートが橋を横断する複線ルートになっており、最初に橋を横断する都市間をつないだプレイヤーは、銀行へ橋の通行料を支払いますが、2本目のルートをつないだプレイヤーは橋の通行料を1本目のルートをつないだプレイヤーに支払います。ゲーム終了時に所有している通行料は、ボーナス得点として加算されます。