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シュピール’13新作情報:アルゲントゥム出版

『ハンザ・テウトニカ』など、ドイツゲームの粋が楽しめる作品を制作している出版社です。今年のヒッポダイス・デザイナーコンテストで最終ラウンドに進んだ作品を製品化します。
雲南雲南(Yunnan)
A.ハーク作、2~5人用、12歳以上、75分。
中国・雲南省は高級茶葉プーアル茶の産地です。1000年以上にわたり、馬のキャラバンで茶葉を遠方のチベットまで運んでいました。雲南の原生林を通り、四川の草地を抜け、ヒマラヤを超えて作られたルートは、「茶馬古道」と呼ばれています。
プレイヤーはこの交易路を作り、茶葉を遠方まで運びます。そのためには新しい商人を育成し、よりよい馬を手に入れ、国境を渡るための許可証を手に入れなければなりません。しかし交易だけで勝負するのではありません。社会的な影響力を高め、接待用の建物を作ることで、役人に取り入りたり、橋を作って近道をしたり、交易所を設けて通行を安全にしたりすることも必要です。
ワーカープレイスメントで建物や市場のアクションを選び、ルートにそって商人を移動します。無事に茶葉をチベットまで届けるともらえる報酬を勝利点に変換して、勝利点を競います。

Posted in 日本語版リリース

『おかしな遺言』日本語版、10月5日発売

アークライトは10月5日、浪費して遺産を誰よりも早く使い果たすという異色のボードゲーム『おかしな遺言(Last Will)』日本語版を発売する。V.スーヒイ作、2~5人用、13歳以上、45~75分、4,830円。

大金持ちの叔父さんが莫大な財産を遺して亡くなった。遺言には「遺された財産は、お金を最も楽しく使える者に遺したい。親族たちに一定の財産を配り、最初に全てつかいきった者に残りの財産全額を相続させる」。今、財産獲得を賭けた未曾有の浪費合戦が始まる。

パーティの開催、豪華な晩餐、贅沢品のショッピングと、内容は豪快だが、ゲームシステムは手番順とアクション数の管理がカギを握るシビアな作り。いち早く破産するには、綿密なマネージメントが要求される。また、所持金を増やすことが目的のゲームが多い中、逆にお金をどんどん使うのは非日常的で現実離れした感覚が楽しめる。

オリジナルはチェコ・ゲームズ・エディションで、2011年に発表された。作者のスーヒイは『20世紀』『シップヤード』などを制作し、V.フヴァチル(『ダンジョンロード』『スルーザエイジ』)と共にチェコの代表的なデザイナーとして知られている。

日本国内では英語版・ドイツ語版が流通していたが、カードのテキストが全て日本語になったことで、フレーバーも楽しんでプレイできるだろう。

アークライトゲームズ:おかしな遺言
TGiWレビュー:遺言