ローゼンベルクのタイルパズル『サガニ』日本語版、2月上旬発売
ドイツ年間ゲーム大賞2020にノミネートされた『ノヴァルナ』と同系統のタイルパズルゲーム。スケリッヒゲームズ(ドイツ)から昨秋発売された。火、水、地、風という自然の精霊たちの調和を取り戻すことを目指す。タイトルは16世紀のスイス人哲学者が精霊に名付けた名前。
手番には場に並んだ5枚の精霊タイルから1枚を選び、自分の場に配置する。タイルには矢印がついており、どの方向にどの色のタイルを配置するかというタスクを示している。達成した矢印は「響きディスク」でカバーし、全部カバーできたらタイルを裏返して得点。これを繰り返して誰かが既定点に達したラウンドで終了となり、合計点数を競う。
配置するタイルの色と方向は複雑に絡み合い、相互参照を多くすることで一気に手を進めることができる。しかし未達成のタスクが多すぎて響きディスクが足りなくなると、「不協和音ディスク」を受け取って失点になってしまう。先を読んだタイル選択と巧みな配置でどんどん調和させていこう。
内容物:精霊タイル 72枚 、ゲームボード 1枚、プレイヤーマーカー 4個、スタートプレイヤーマーカー 1枚、響きディスク 96枚、不協和音ディスク 10枚 他
協力して侵略者を撃退『スピリット・アイランド』日本語版、1月28日発売
オリジナルはグレーターザンゲームズ(アメリカ)からキックスターターを経て2017年に発売された。島に棲む精霊となり、原住民「ダハン」の力も借りて、ヨーロッパからの侵略者を撃退する協力ゲームで、ドイツゲーム賞4位、オーストリアゲーム賞フリーク部門ヒット、フランス年間ゲーム大賞エキスパート部門ノミネートなどを受賞。Boardgamegeekでは現在総合13位、ストラテジー11位と愛好者から高い評価を受けており、宮下草薙の宮下兼史鷹氏が自作で日本語化したゲームとしても知られる。
毎ラウンド、各自が自分の受け持つ精霊の能力をアンロックして強化した後、能力カードや固有能力で侵略者に対抗する。一方、侵略者はカードで出てきた地形に略奪・建築・探索を行い勢力を広げていく。こうして侵略者やその町を島から撃退できれば全員の勝利、その前に島が荒廃するか、精霊の棲み家がなるか、侵略者のカードがなくなったら全員の敗北となる。
それぞれユニークな特殊能力を持つ精霊は8つの中から選ぶことができ、その組み合わせによって戦略が大きく変わる。特徴をうまく組み合わせないと侵略者を撃退することはできない。侵略者の恐怖レベルを上げれば勝利条件が簡単になるので、町の破壊やカード能力でどんどん脅かしていこう。
さらに基本ルールに加えて4つのシナリオ、3つの敵国が用意され、繰り返し挑戦できる。やりごたえのある1人用ルールもあり。カードテキスト満載の重量級協力ゲームだ。
内容物:侵略者ボード 1枚、島ボード 4枚、精霊パネル 8枚、シナリオパネル 4枚、敵対国パネル 3枚、小能力カード 36枚、大能力カード 22枚、固有能力カード 32枚、荒廃カード 2枚、不安カード 15枚、侵略者カード 15枚、プレイヤーエイドカード 8枚、能力進行カード 4枚、恐怖レベルディバイダー 2枚、敵対国リマインダータイル 3枚、遠征隊駒 40個、町駒 32個、都市駒 20個、荒廃駒 38個、ダハン駒 36個、存在マーカー 52枚、1ターン効果マーカー 12枚、不安マーカー 20枚、精霊力マーカー 32枚
(写真は英語版)
スピリットアイランド日本語化計画完了しました。
3枚目の5体の精霊はラミネートを持ってない期間にセロハンテープで丁寧に擬似ラミネートした物です。
3〜4時間かけたんでこの時点で愛着はダントツです。 pic.twitter.com/bbj4lDyWCk— 宮下草薙 宮下兼史鷹 (@admjpujpwd) May 11, 2020