カテゴリー: さ行
佐村ァ後ろ後ろ!!(Watch out, Samura!!)
作曲家はつらいよ 「サムラ式楽譜」から、お題の曲を当てるゲーム。ゲームマーケット大阪の隠れた目玉作品である。ネタゲーと思わせておいて、ゲームとしても面白く、3ゲーム続けて遊んでしまったほどである。 はじめに各自、お題カードを3枚引いて、その中から1曲を決め、その曲を「サムラ式楽譜」に書き起こす。一筆…
すき間に入れて(Habe fertig)
すき間はなかなかできず カードをうまく出して手札を早くなくすゲーム。作者は今年『クウィックス』でドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたベンドルフである。 場は2つあり、手番には手札のカードを1枚、場に出す。場のカードと色か数字が同じカードを出せば手番が終わるが、場のカードのすき間の数で色違いのカード…
シュガーハイ(sugar high)
買うべきか、もらうべきか ゲームマーケットで発売される同人作品には、バッティングゲームが多く見られる。『ハゲタカのえじき』の要領で、手札から1枚を選んで、一斉に公開。ほかの人と同じ選択をすると悪い(よい)ことが起きるというものである。それ自体駆け引きや心理戦があって楽しいものだが、派生型であるジャン…
ジェムクロックス(Gem c’Rocks)
びた一文負けられないオークション 宝石を競りで集め、影響力に換えて4つの国で名誉を競う日本のゲーム。ゲームマーケット常連サークルの高天原(大阪)が今秋発売した新作で、おっさんの箱絵がまぶしい。お金がだんだん少なくなっていく中での3種の競りと最後の入札が超熱い。 舞台は「ギフ」という鉱山国家。毎回1枚…
ゼンガーデン:枯山水と石庭(Zen Garden)
シンクロニシティとシンメトリー シンクロニシティ(共時性)とは不思議なもので、グリフォンの『枯山水』とメイフェアのこの作品がアメリカで発売された今年、東京ドイツゲーム賞で『枯山水』が大賞を受賞し、メビウスゲームズが『京都』を発売する。それぞれ全く別の作品であるが、禅庭という同じテーマを使っている。ユ…
西部の街(Western Town)
新しい建物、新しいカード アメリカ合衆国大統領A.リンカーンは南北戦争中の1862年、奴隷解放宣言を出したが、インディアンに対しては厳しかった。同じ年にホームステッド法を可決させてインディアンに農業を強制させ、逆らうものは徹底的に弾圧した。彼の有名な言葉「人民の人民による人民のための政治」に、インデ…
地獄の釜(Auf Teufel komm raus)
「もっと欲張れ」が悪魔のささやき 円安とはいえ、この値段の高さは何だろうと思ったら、重量感のある豪華なポーカーチップがついている。どうしてここまで豪華にするのかといえば、ギャンブルゲームだからである。目標点を賭けて、バーストを恐れずチップを引きまくる! ゲームボードに描かれているのは、鋼鉄製の地獄の…
信用取引(Trust – Das Milliardenspiel zur Finanzkrise)
首が回らぬマネーゲーム 2008年5月にアメリカの投資銀行リーマンブラザーズが破綻し、世界同時不況が訪れた。このリーマンショックの原因となったのがサブプライムローンである。通常の審査では通らないような信用度の低い人「サブ(準)プライム(優良客)」向けの住宅ローンで、この債権を組み込んだ金融商品が世界…
集団面接(Group Interview)
同じことをしているのに点数が違う 秘密の条件を推理して、面接官に気に入られることを目指す多人数ゲーム。今春のゲームマーケットの新作で、会場のデモプレイでも大いに盛り上がっていた。封筒にファイルケース入ったコンポーネントも目を引く。 面接官は、カードを6枚引いて、ファイルケースの中の+5~-5点に自由…
潜入スパイ大脱出(Infiltration)
虎穴に入らずんば虎児を得ず 産業スパイが厳重に警備された会社施設に潜入し、データファイルを盗む出すゲーム。毎ラウンド振るサイコロで、制限時間がどんどんなくなっていく間、どれだけ奥まで入り、どこから引き返すか、スリルあふれるゲームである。 カード1枚が1部屋を表しており、カードが奥まで並んでいる。全員…