カテゴリー: さ行
サイコロモグラの王様(König der Mauwürfel)
一番進むのはどれでしょう? 4面、6面、8面、12面のダイスを転がしてゴールを競うアクションレースゲーム。作者のブルクハルトの変態ぶりよりも、発売を決定したツォッホ社の勇気に拍手を贈りたい(日本に入らないまま絶版になってしまったけれど)。 数字の書かれた帽子と、傾斜の違う坂と、面数の違うダイスと、大…
スナップショット(Snap Shot)
最後の詰めで大逆転 R.ドーンのアクションゲームということで注目していた作品。おはじきならではのハプニングと、障害物による足の引っ張り合いが楽しい。 ゲームの目標は、8枚のカードに指示されたミッション(ほかの色のコマに当てる、ボード上の模様に止まる)を達成し、かつ角にある宝石を2個ずつ集めてスタート…
スクリプト(Skript)
単語をつづりと意味の両方から推理 ほかのプレイヤーが考えた単語を、ヒントをもとに当てるワードゲーム。1982年のドイツ年間ゲーム大賞で美術賞を受賞したが、美しいイラストなどはなく、辞書をコラージュした前衛的なデザインである。 予め文字数を決めておき、各プレイヤーはその文字数で好きな単語を1つ考える。…
スティッキー(Zitternix)
子供は度胸があるね 最も小さい子供から遊べるゲーム。赤青黄の色と名前が一致していればOKで、メーカー表示とは別に3歳くらいから遊べる(愛子さまはきちんと6歳のときに遊ばれたようだ。TGW「皇太子御一家『スティッキー』を遊ぶ」)。NPOのゆうもあが推薦する「ゆうゲームズ」でも、『カヤナック』や『テディ…
人生ゲーム(The Game of Life)
ぢつと手を見る 考えてみるとすごい邦題である。「人生をテーマにしたゲーム」というよりは、「人生とは全てゲームである」というメッセージを主張するかのようだ。 日本ではボードゲームの代名詞としてすっかりおなじみの人生ゲーム。最初は1860年にアメリカで作られ、それから100周年記念で現在の形にリメイク。…
スルー・ジ・エイジ(Through the Ages)
ボードゲーム史のブレイクスルー このところずっと気になっていたゲームだった。チェコ人ゲームデザイナー、フヴァキルの最初の作品にして名声を一気に高めた作品。国際ゲーマーズ賞の大賞に輝き、ドイツゲーム賞こそ8位止まりだったものの、先日ポーランド年間ゲーム大賞にも選ばれた。香港のウォーゲームズクラブから中…
三頭政治の終焉(Das Ende des Triumvirats)
カエサルを帰さぬ 西暦前60年、元老院と対立したポンペイウスがカエサル・クラッススと密約し、実力による支配を強行。ポンペイウスはヘレニズム地域を、クラッススはエジプトを除くアフリカ北岸を、カエサルは未平定のガリアを担当し勢力圏とした。前53年カエサルの台頭を危険視したポンペイウスが、元老院と妥協、結…
倉庫の街(Speicherstadt)
お金なくてクラクラ ゲーム内容はこちら。いかにもドイツゲームらしい、骨太でシンプルなリソースマネージメントゲームであるが、実際に遊んでみたら印象はかなり違って、リソースよりお金に終始苦しめられるカツカツなゲームだった。シャハトかと思ったくらい。 ゲーム開始時のお金は5金。このお金でカードを買うわけだ…
サンタ・ティメア(Santa Timea)
嵐が襲う、手札はない 次々と襲い掛かる嵐を切り抜けて航海するカードゲーム。トリックテイクだが、一番弱いカードを出さないようにすることが目標である。 場に嵐カードが3枚並んでいる。東西南北の4スートで、取った人は1〜3点のダメージになる。まずは一番奥の嵐から。 スタートプレイヤーから時計回りに1枚ずつ…
倉庫の街(Speicherstadt)
備えあれば嬉しいな (写真:Boardgame Geek) 北ドイツで、川を通じて世界と貿易を行い栄えた街ハンブルク。水辺に並ぶ赤レンガの倉庫街(倉庫とは思えないほど豪華な高層ビルである)は観光名所となっている。19世紀末に建てられたこの倉庫街を舞台にしたボードゲーム。作者はこのところアレアで精力的…