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ファンタジスタ

ボードゲームには、デザイナーやメーカーが意図したターゲット(子供・ファミリー・フリーク)があり、それに合わせてシステムやイラストがデザインされている。 システムについていえば、子供向けは運を楽しむもの・記憶もの・ギミックものが代表的で時間は10〜15分くらい。フリーク向けは長期的戦略(ストラテジー)…

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セティ(Seti)

すれ違いざまの攻防 今回、くさのまさんと30年ほど前のアブストラクトゲームをいくつか続けて遊んだが、その中で一番だったのがこのゲームである。細長い道を、バックギャモンのようにすれ違って、相手より早くゴールに着くゲーム。1979年、第1回目のドイツ年間ゲーム大賞で美術賞を獲得した。 スタートラインにフ…

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ヴェンドー(Wendo)

回転で形勢逆転 コマを回転して動きを変えられるチェスライクなアブストラクトゲーム。イスラエルのゲームをドイツのメーカーがドイツ語版にしたもので、1981年にドイツ年間ゲーム大賞の候補作に選ばれている。タイトルはドイツ語の「wenden(回転させる)」をもじったもの。 コマには全て矢印で進み方が描かれ…

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メビウス売れ筋情報2010

水道橋のボードゲーム専門店メビウスゲームズは、2010年の販売数量トップ20を発表した。毎年恒例となっている発表は、自社リリースの『ワードバスケット』が、昨年の首位『ごきぶりポーカー』を抜いて1位となった。 『ワードバスケット』は、思いついた言葉で早い者勝ちでカードを出すリアルタイムしりとりカードゲ…

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失敗する権利

確か益田ラヂヲさんだったと思うが、10年近く前に「失敗する権利」というのが論じられたことがある。ちょうど畑村洋太郎氏が『失敗学のすすめ』を著し、失敗を必然的なものとして受け止め、その原因や背景を分析する必要性が叫ばれた頃だった。 ボードゲーム界隈でなぜこのような話になったかというと、ゲームのチョイス…

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アンケート掲示板ログ

10年近く前、当サイトで行っていたアンケート掲示板。そのログがバックアップから出てきて読んでみたら面白い。ミクシィが始まる前で、ネットユーザーも少なく、和気藹々と意見交換していたのが分かる。 テーマは同人ゲーム、収納方法、ゲームを買う決め手、サークルの良し悪しなど今に通じるものも多い。ボードゲームを…

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メルカトル(Merkator)

東奔西走で集メルカトル 17世紀、ヨーロッパ全土を巻き込んだ三十年戦争の影で、商人として商品を調達・配達し名声を得るボードゲーム。ローゼンベルクが収穫三部作の後に発表した注目の作品である。デザイナーノートによれば、『ルアーブル』の累積する補充と、『ボーンハンザ』のほかのプレイヤーへの同行を転用してい…

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スカリノ(Scalino)

重ねずにつなげる 長さの異なる積み木をピラミッド状に重ねて、最終的に上から見て自分の色が多くつながっているようにするゲーム。『ブロックス3D(ルミ)』の元祖ともいうべき作品で、1988年にドイツ年間ゲーム大賞の候補に選ばれている。タイトルはイタリア語で「(階段の)段」の意。 ずっしりと重い木製のコマ…

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ブラックプリンス(Der schwarze Prinz)

カードで攻防 フランスの王位継承をめぐって14世紀に始まった百年戦争。イングランドを勝利に導いたエドワード黒太子がこの作品のタイトルになっている。対するはフランス王フィリップ6世。カードを用いるチェスライクなボードゲームである。ドライマギア社を設立したヨハン・リュッティンガーの処女作で、1983年に…

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アークライト、『ビール侯爵』『ファミリア』『電力会社拡張』発売

アークライトは本日、2Fシュピーレ(ドイツ)の新作ボードゲーム『ビール侯爵』と『ファミリア』と、『電力会社』拡張・日本/ロシアマップを発売した。いずれも昨秋のエッセン国際ゲーム祭で発売されたばかりの最新作。日本にもファンの多い鬼才フリーデマン・フリーゼが発表したばかりの作品を早速手軽に遊ぶことができ…