倹約と吊り上げの狭間で

競りに使うバナナカードは配られたまま並べ替えずに、仕切りカードを挟んでプレイヤー人数分に分割し、同時ピックアップドラフトでひとかたまりずつ獲得する。均等に分割しないと、最後にしょぼいかたまりが自分のところに戻ってくることになるので、ある程度は均等なバナナ配分でオークションが始められる。
ドラフトが終わったら、サルカードをプレイヤー人数より1枚少なく並べてオークション。バナナカードを順番に出すかパスして、1人以外がパスしたら、その時点で合計値の大きいプレイヤーから好きなサルカードを獲得するが、「前の人よりも高くビッドしなくてよい」「カードを追加するときはより高い数値しか出せない」というルールが独特の駆け引きを生み出す。低い数字で様子を見て、最後に他の人よりもちょっとだけ上回るようにしたいところだが、5回のオークションを進めるうちに低い数字のカードがなくなっていく。
バナナカードの中に入っている鳥カードを出せば、競りから抜けないで様子を見ることができる。しかし鳥カードは枚数を多く出せば出すほど最後に減点されてしまうから出したくない。でも虎の子の高いバナナも出したくないのだ。
5回のオークションが終わったら、手札に残ったバナナの合計値と、獲得したサルの合計値から鳥カードの減点を差し引いたものを掛け算して勝敗を決める。バナナカードは2~20点、サルカードは4~30点の幅があり、掛け算で1000点以上はいける。ただしそれは、高いバナナを温存して、他プレイヤーの虚を突いて高いサルを獲得できた人になるだろう。
BANANA GOVERNANCE(バナナガバナンス)
ゲームデザイン&イラスト:無界
ラフゲームズ(2025年)
3~4人用/12歳以上/30~45分