「申請は苦渋の選択ですが、緊迫した財政状況を鑑みれば、伝統あるハバファミリーグループがかつての強さを取り戻すための唯一の選択肢でした」とマリオ・ヴィルヘルム社長。債権者の承認を得て、弁護士の監督のもと経営を立て直すもので、倒産ではなく、経営陣も留任する。
ハバ社は1938年に設立され、高品質な木のおもちゃを中心に世界展開し、1980年代なかばからボードゲームに参入した。『スティッキー』『カヤナック』『キャプテンリノ』『宝石ゴンゴン』などの黄色い箱のキッズゲームで知られ、日本語版はすごろくやから発売されている。
債務超過の原因については、ウクライナ侵攻による物流の混乱と、コロナ禍の長期化による売上不振が指摘されている。