『アンドールの伝説』のメンツェルがデザインとイラストを手掛け、コスモス社(ドイツ)から2021年に発売された協力ゲーム。ドイツ年間ゲーム大賞ノミネートほか、スイス、イタリア、オランダのボードゲーム賞にノミネートされている。200ページ以上のゲームブック(ハードカバー)を参照しながら、ボード上の窓を開けていくという、これまでにない作品である。
プレイヤーは4人の登場人物(ロビンフッド、恋人のマリアン、怪力の大男リトルジョン、甥のスカーレット)を担当する。10のシナリオから1つを選んでスタート。袋から引いたディスクで手番とイベントの順番が決まる。手番には、3つある移動テンプレートを接するように並べてボード上を移動し、移動先の窓を開いたり、敵と戦ったり、味方とアイテムを交換したりする。
移動先の窓を開いたら、隣のプレイヤーがゲームブックの対応するページを読み上げる。選択肢が提示され、どれを選んだかによって展開が変わる仕組み。敵との戦闘は袋からキューブを引いて勝敗を決める。シナリオ勝利条件を満たせば全員の勝利、その前に悪いイベントなどで時間切れになればゲームオーバーとなる。
『アンドールの伝説』と同様、第1章はチュートリアルとなっており、ルール説明なしでゲームを始められる。その後のシナリオは次に続いており、新しい要素が追加されていく。ゲームブックを使用することで、同じ窓でもシナリオによって出来事が変わり、新しい事態に立ち向かうチームワークが試される。
ロビンフッドの冒険(Die Abenteuer des Robin Hood / Menzel / Kosmos+GP, 2021-23)
移動テンプレを置いて移動し、ボード上の窓を開いてミッション達成の糸口を探す協力ゲーム。章が進むごとに要素が追加され、SdJノミネートとは思えない難易度。ロビンフッドの話を誰も知らなくても十分楽しい pic.twitter.com/3ztknBGq5p— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) March 13, 2024