もの寂しい駅前通りを抜けて、あちこちに残る雪を見つつ、滝川が本店だという「松尾ジンギスカン」ですっかり満腹になった後、お店に伺う。平日は18時からの開店。すでに何人かが遊んでいた。
入口はまさに銭湯である。今でも時々、たらいとタオルを持った方がやってくるという。浴場はそのままになっており、女性更衣室がマーダーミステリー&謎解きルーム、男性更衣室がキッチンになっていて、エントランスホールがメインルーム。Youtube収録もここで行われている。
キッチンの奥はまだ浴場の跡を残していて心躍る
メインルームも銭湯の面影を残しており、人が集まっているのが自然に感じられる
三河遊のオープンは2019年7月。すぐにコロナ禍に見舞われた。2021年夏にはワンオペがたたってノンタさんが体調を崩したとき、常連のお客さんで手伝ってくれたのが元保育士のHARUKAさんである。昨年、もう1人のお客さんがスタッフになり、現在3人でお店を切り盛りしている。
女性スタッフが入ったことで女性客も増え、コロナ禍も明ける前の昨年には過去最高売上を達成。今年になってからもお客さんの入りは引き続き好調だという。
オーナーのノンタさんと店長のHARUKAさん
好調の原因になっているのは170人ほどが入っているというお店のグループLINEである。田舎のお店あるあるで、お店に行っても誰もおらず、ボードゲームが遊べないということがあるが、グループLINEで誘い合うことで相席が成立しやすくなる。グループLINEメンバーはお店側で登録しているため、安心して相席募集できる。
さらにお店では人狼、マーダーミステリー、TRPG、ヘビーゲームのイベントを定期的に開催しており、これもグループLINEで参加者を募っている。先着順で、キャンセルが出ればその都度募集する。こうして9割のイベントは開催にこぎつけているという。