ドイツのボードゲームレーベル「アレア」のゲームには、箱の背中に番号が付いており、順番に並べたくなることからコレクション魂に火をつけている。しかし箱の大きさによってナンバリングが異なる上に、同じタイトルがリメイクされて複数回登場し、さらに最近リセットされたため、どれが何のシリーズの何番なのかわかりにくくなっている。
そこで年代別・シリーズ別にナンバリングをまとめてみた(下図)。赤字は日本語版が出ているタイトル(※印が赤いものはリメイク版の日本語版が出ているタイトル)である。『プエルトリコ』は大箱シリーズ7番、第二版が16番、第三版が新大箱シリーズ4番で、第三版の初期版が日本語版になっている。
プエルトリコのバージョン。左から、①大箱シリーズ7番となった初版、②拡張を加えてコンポーネントを豪華にした限定版、③限定版に基づいて大箱シリーズ16番となった第二版、④新大箱シリーズ4番となった第三版、⑤新大箱シリーズ4番のまま時代を変更した第四版。
この表を見ると、アレアはいくつかの時代に分けられそうだ。
第1期(1999~2005年):ドイツ3Kを起用し、ドイツゲームを牽引した時期。『プエルトリコ』がヒット。
第2期(2006~2014年):フェルトを連続で起用し、ゲーマーズゲームの新しい方向性を作った時期。
第3期(2015~2018年):カードゲーム版と特大箱という新しいフォーマットを模索した時期。2017年は初めて、新作がない年だった。
第4期(2019年~現在):ヒット作のリメイクを足がかりにゲーマーズゲームに回帰した時期。2020年にはレーベルを牽引した編集者シュテファン・ブリュック氏が辞任。
ゲーマーズゲームがメインということもあって、日本語版は2015年の『ブルームサービス』を最後に現在まで発売されていない。2022年には完全新作が2タイトル追加されており、今後も展開が注目される。
これまでリリースされたのは拡張『アレアの宝箱』を除くと57タイトル。このうち何タイトル遊んだことがあって、何タイトル所有しているか(アレアゲーマー度)チェックしてみてはいかが?
大箱シリーズ
01 ラー(Ra:ライナー・クニツィア、1999年)
02 チャイナタウン(Chinatown:カルステン・ハルトヴィヒ、1999年)
03 タージマハル(Tadsch Mahal:ライナー・クニツィア、2000年)
04 フィレンツェの匠(Die Fürsten von Florenz:ヴォルフガング・クラマー/リヒャルト・ウルリヒ、2001年)
05 貴族の務め(Adel Verpflichtet:クラウス・トイバー、2000年)
06 ジェノバの商人(Die Händler von Genua:リュディガー・ドーン、2001年)
07 プエルトリコ(Puerto Rico:アンドレアス・ザイファルト、2002年)
08 氷河期(Eiszeit:アラン・R.ムーン&アーロン・ヴァイスブルム、2003年)
09 五番街(Fifth Avenue:ヴィルコ・マンツ、2004年)
10 ラムと名誉(Um Ru(h)m und Ehre:シュテファン・フェルト、2006年)
11 ノートルダム(Notre Dame:シュテファン・フェルト、2007年)
12 ドラゴンイヤー(Im Jahr des Drachen:シュテファン・フェルト、2007年)
13 マカオ(Macao:シュテファン・フェルト、2009年)
14 ブルゴーニュ(Die Burgen von Burgund:シュテファン・フェルト、2011年)
15 ボラボラ(Bora Bora:シュテファン・フェルト、2013年)
16 プエルトリコ新版(Puerto Rico:アンドレアス・ザイファルト、2014年)
17 ブルームサービス(Broom Service:アンドレアス・ペリカン&アレクサンダー・プフィスター、2015年)
18 カルペディエム(Carpe Diem:シュテファン・フェルト、2018年)
小箱シリーズ
01 ワイアットアープ(Wyatt Earp:リチャード・ボーグ&マイク・フィッツジェラルド、2001年)
02 ロイヤルターフ(Royal Turf:ライナー・クニツィア、2001年)
03 7人の賢者(Die sieben Weisen:ライナー・シュトックハウゼン、2002年)
04 宝石商(Edel, Stein & Reich:ラインハルト・シュタウペ、2003年)
05 サンファン(San Juan:アンドレアス・ザイファルト、2004年)
中箱シリーズ
01 ルイ14世(Louis XIV:リュディガー・ドーン、2004年)
02 パラッツォ(Palazzo:ライナー・クニツィア、2005年)
03 アウグスブルク1520(Ausburg 1520:カルステン・ハルトヴィヒ、2006年)
04 魔法にかかったみたい(Wie Verhext!:アンドレアス・ペリカン、2008年)
05 賽は投げられた(Alea Jacta Est:ベルント・アイゼンシュタイン/ジェフリー・D.アラーズ、2009年)
06 グレンモア(Glen More:マティアス・クラマー、2010年)
07 アーサー王(Artus:ヴォルフガング・クラマー&ミヒャエル・キースリング、2011年)
08 ベガス(Vegas:リュディガー・ドーン、2012)
8.5 ラスベガス・ブールバード(Las Vegas Boulevard:リュディガー・ドーン、2014年)。
09 サンマロ(Saint Malo:マルクス・ブラント&インカ・ブラント、2012年)
10 ラ・イスラ(La Isla:シュテファン・フェルト、2014年)
11 サンファン2(San Juan:アンドレアス・ザイファルト、2015年)
新小箱シリーズ
01 ブルゴーニュカードゲーム(Die Burgen von Burgund Das Kartenspiel:シュテファン・フェルト、2016年)
02 ブルームサービスカードゲーム(Broom Service Das Kartenspiel:アンドレアス・ペリカン/アレクサンダー・プフィスター、2016年)
03 ラスベガスカードゲーム(Las Vegas Das Kartenspiel:リュディガー・ドーン、2016年)
04 ブルゴーニュダイスゲーム(Die Burgen von Burgund Das Würfelspiel:シュテファン・フェルト、2017年)
05 プエルトリコカードゲーム(Puerto Rico Das Kartenspiel:アンドレアス・ザイファルト、2018年)
特大箱(シリーズ?)
01 クイズデールの勃興(The Rise of Queensdale:インカ・ブラント/マルクス・ブラント、2018年)
新大箱シリーズ
01 ベガス・ロイヤル(Las Vegas Royale:リュディガー・ドーン、2019年)
02 ブルゴーニュの城(The Castles of Burgundy:シュテファン・フェルト、2019年)
03 トスカーナの城(The Castles of Tuscany:シュテファン・フェルト、2020年)
04 プエルトリコ1897(Puerto Rico 1897:アンドレアス・ザイファルト、2020年)
05 カルペディエム(Carpe Diem:シュテファン・フェルト、2021年)
06 暗黒評議会(Council of Shadows:マルティン・カレンボーン&ヨヘン・シェラー、2022年)
新中箱シリーズ
01 ダンジョンダイスデンジャー(Dungeons, Dice & Danger:リチャード・ガーフィールド、2020年)