ゲームマスターなしでプレイできるパッケージ型オリジナルマーダーミステリーシリーズ第15弾。今回は『真紅のアンティーク』『時をかけるトライアングル』などの作品があるグループSNE所属の小説家&デザイナー、河端ジュン一氏が手掛けた。
1960年代末、日本。西洋風のモダンな図書館には、「読むと死ぬ奇書」が秘蔵されているとの噂があった。事件は、図書館の開館三周年記念の日に起きる。記者のインタビューに答える予定だった時刻に、司書が館長を呼びに行ったところ、いつもは鍵のかかっていない館長室のドアがしまっている。司書が鍵を持ってきて開けると、なんと室内では館長が事切れていた! 密室にいたはずの遺体は、こちらに背を向けた椅子に座り、胸にはドストエフスキー著『罪と罰』を抱いていた。これは自殺か? あるいは――。司書長や小説家といった本にまつわる容疑者、不気味な奇書の噂、絡み合う過去の事件。物語の結末はどこへ向かうのか? めくられたページは、もう戻らない。
「選択型の目標」システムで初心者からベテランまで幅広く楽しめるマーダーミステリーだ。