オリジナルは昨秋、デリシャスゲームズ(チェコ)から発売された作品。『アンダーウォーターシティ』『プラハ 王国の首都』に続くゲーマーズゲームで、ボードゲームギークのエッセン注目作ランキングで1位を獲得している。イタリアのシチリア島にある港町メッシーナで、有力な貴族たちが蔓延する黒死病の脅威と戦い、街の復興に尽力するという、コロナ禍の現代にも通じるテーマの作品だ。
ワーカープレイスメントでさまざまなアクションを行うが、アクションスペースにいる市民(「職人」「修道女」「貴族」の3種類)を救助し、職業に応じて自領(プレイヤーボード)や作業所(共通ボード)に避難させると、特別アクションや収入をもたらすところが特徴。疫病になった市民も、回復するまで隔離小屋に配置する。こうして得られた収入で街区を再開発し、名声を競う。
得点手段やボーナスがプレイヤーによって変わる非対称プレイヤーボード(バリアントルール)、仮想プレイヤーがランダムにアクションスペースを塞いでくる中で目標得点を目指すソロモードもついて、じっくり遊ぶことができる。