ATTA賞は、アメリカのボードゲーム市場が急速に拡大する中、ドイツ年間ゲーム大賞、フランス・アスドール、スペイン年間ゲーム大賞、オーストラリア・カンガ賞のような一般向けの賞がアメリカになかったことから2019年創設された。
対象は英語ルールがあること、現物があること(プリント&プレイ版などでないこと)、前年に初版でリリースされたこと、小売またはクラウドファンディングが条件で、4つの部門について委員が5タイトルまでをランキングを付けて推薦し、これを集計して決定する。昨年は『アーティチョークなんて大キライ!』『ザ・クルー』『キャリコ』『ドミネーションズ』が選ばれている。
アーリーゲーマー(初心者)部門で対象に選ばれた『ハッピーシティ』は佐藤敏樹氏の『ハピエストタウン』の英語版。同賞では初の日本人作品の受賞となる。審査員コメントでは「都市建設はクラシックなジャンルだが、お金ではなく市民をできるだけ幸せにすることをプレイヤーのタスクにするもので、家族全員が親しみやすい明るくカラフルなタブロービルドゲームになっている」と評されている。
アーリーゲーマー部門では他にも日本人作品の『クラッシュオクトパス』が推薦リストに入っている。
【アメリカ・テーブルトップ賞2022】
アーリーゲーマー部門:ハッピーシティ(Happy City)
推薦:クラッシュオクトパス(Crash Octopus)、カブト相撲(Kabuto Sumo)
ノミネート:おじゃまっシー(Block Ness)、 宝石ゴンゴン(Hammer Time)
カジュアルゲーム部門:キュビトス(Cubitos)
推薦:ザ・クルー:深海に眠る遺跡(The Crew: Mission Deep Sea)、ワーリング・ウィッチクラフト(Whirling Witchcraft)
ノミネート:世界の七不思議:建築家たち(7 Wonders: Architects)、サマーキャンプ(Summer Camp)
ストラテジーゲーム部門:カスカディア(Cascadia)
推薦:ファーナス(Furnace)、ジェノタイプ:遺伝子型(Genotype: A Mendelian Genetics Game)
ノミネート:ハドリアヌスの壁(Hadrian’s Wall)、ブルウ(Brew)
コンプレックスゲーム部門:アルナックの失われし遺跡(Lost Ruins of Arnak)
推薦:美徳(Bitoku)、オリジンズ:ファーストビルダーズ(Origins: First Builders)
ノミネート:スリーピングゴッド(Sleeping Gods)、誓い:帝国と亡命者の年代記(Oath: Chronicles of Empire and Exile)
・The American Tabletop Awards:2022 American Tabletop Award Winners