今年生誕100周年を迎えるA.ランドルフの作品で、オリジナルは1994年、ブラッツシュピーレ(ドイツ)から”Würmeln”という題名で発売された。ヴェニスコネクション版・ミルトンブラッドレー版を経て、2008年に”Worm Up!”というタイトルでアバクス社・イーグルグリフォン社などから発売されている。丸いコマを並べてイモムシに見立て、レースを繰り広げる。
4~7とXの手札から1枚を選び、一斉にオープン。小さい数字を出した人から自分のイモムシの最後尾を前に付け替えて進めるが、数字がかぶると進めない。
イモムシは基本的にゴールラインに向かって進むが、自由に方向を変えられるのでほかのプレイヤーの進路を塞いでもOK。さらに「X」を出してかぶっていなければ、自分のイモムシを進める上にゴールラインを動かすことができる。
これだけのシンプルなゲームながら、イモムシがじわじわゴールに向かう様子は本当にイモムシが進んでいるかのよう。ゴールラインの変更に次ぐ変更によって勝敗は最後の最後まで読めないものとなる。バッティングを避け、先行するイモムシの妨害をかいくぐって、チェッカーフラグを切るのはどのイモムシだろうか?