クラニオ・クリエーションズ(イタリア)の昨年秋の新作で、『グランドオーストリアホテル(2015年)』、『ロレンツォ・イル・マニーフィコ(2016年)』に続くゲームデザイナーグループ「アッキトッカ」メンバーとS.ルチアーニとの共作。16世紀のプラハを舞台に、ラビ(ユダヤ教の神父)となってゴーレム(ユダヤ教の泥人形)に命を吹き込み、強大な力を制御しつつ街中でさまざまなアクションを実行させる。
手番には立体のシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)に色付きのマーブルを投入し、5つの列にランダムに出てきたマーブルから1列を選んでその列のアクションを行う。マーブルが多いほどアクション効果が高く、マーブルの色の組み合わせによって助手が活動する。ゴーレムを増やすことでアクションも増えるが、助手を使ってうまく制御できないとコストを支払わなければならなくなってしまう。手に負えないゴーレムは、解体してボーナスを得ることもできる。
マーブルのアクションを1人2回ずつ、特殊効果のラビアクションを1回ずつ行ってラウンド終了となり、4ラウンドで勝利点を競う。
個人ボードには知識や得点のトラックがあり、改良することで1回のアクションで手に入る量を増やし、新しい能力を開放できる。さまざまな要素が絡み合う中で、いかに効率よく上げ、開放していくかが勝敗の鍵となるパラメータ系エンジンビルディングゲームだ。