フォイヤーラントシュピーレ(ドイツ)から昨秋発売された作品。1851年にロンドンで開催された第1回万国博覧会を舞台に、各国が名声を競うダイスワーカープレイスメントゲーム。スカウトアクションで『ザ・クルー』に次いで2位につけた。
ダイスは振るのではなく、各ラウンドのはじめに秘密裏に目を決める。ダイス目が大きいほど優位だが、目の合計数がコストになるため、バランスの取れた選択を迫られる。ここぞというときには借金もできる。
こうして目を決めたダイスを8箇所のアクションスペース(特許事務所、リフォームクラブ、ロンドン・タイムズ、ポートオブロンドン、ワーテルロー駅、大英博物館、英国銀行、ウェストミンスター)に置き、材料・特許・頭脳を集めて試作品を製作する。
試作品は得点やさまざまな効果をもたらし、関連する人物がいることで強化される。どんな試作品を作るかもその後の方向性を定めるだろう。
フィリアス・フォッグ、レヴィ・ストロース、アメーリア・エドワーズなどの人物が登場し、考える機械、ビールグラスカウンター、気候変換器など一風変わった発明品を作る。多くの選択を積み重ね、万博で栄光を勝ち得る国はどこだろうか。
・テンデイズゲームズ:クリスタルパレス