今年のウィルムゴールド社(ドイツ)のデビュー作として発売された作品。デザイナーにはローゼンベルクを起用し、ロビンフッドの真実をテーマにしたレースゲームとなった。ノルマン人から略奪品を奪還し、十字軍から帰国途中に囚われの身となった獅子心王ことイングランド王・リチャードを救出することを目指す。
テーブルには略奪品タイルが5×5枚並べられ、プレイヤーはチェスのナイトの動き(桂馬飛び)でコマを移動させてタイルを集める。集めたタイルは、周辺に並んだ課題タイルの指示にしたがってセットで支払うことにより、競争トラックを進むことができる。ローゼンベルクが昨年発表した『レイクホルト』のシステムが用いられている。こうして次々と課題を達成し、先に2周したプレイヤーが勝者となる。
どうしても達成できない課題は、略奪品を売却して得た金貨を支払ってスキップすることも可能。しかし課題の中には相手プレイヤーと略奪品やお金を比べるものもあり、セットコレクションだけでなく相手との駆け引きも生まれる。略奪品タイルの補充はランダムなのでどのタイルが取れるかは運の要素もあるが、相手の動向を見た適切な計画が楽しめるライト~ミドル級のゲームだ。
内容物 略奪品タイル60枚、名声タイル24枚、ロビン駒2個、吟遊詩人駒2個、ルールブック1冊