ほかの人より強いカードを出して、手札を早くなくすことを目指すクライミング系カードゲーム。タイトルは「極端な格子縞」から、ひどく意味が分からないという意味。2018年にアミーゴ社(ドイツ)から発売され、アラカルト・カードゲーム賞で1位になった。これまでドイツ語版を扱っていたメビウスゲームズが日本語版に切り替えて発売する。
順番に手札からカードを出していくが、後から出すプレイヤーは「単独」「2枚連続数字」「2枚同じ数字」「3枚連続数字」「3枚同じ数字」(同じランクなら大きい数字)の順でより強いカードを出さなければならない。出せない/出したくないときは、自分の前にあるリザーブを手札に入れる。
このゲームの大きな特徴は、配られたカードの順番を変えてはいけないところ。このため、強い役は簡単にはできなくなっており、邪魔なカードを出しつつ強い役ができるように調整しなければならない。どの数字にもなるジョーカー、無条件で勝てるストップ、勝者に山札からカードを加えさせるドローの使いどころもポイントだ。
しかしもうひとつの特徴として、たった1人の敗者にならないことが目標となっている。最後まで残ってしまうか、リザーブがないのに出せないと敗者。敗者はチップを支払って次のラウンドを行い、チップが支払えなくなった人の負けでゲームが終わる。
手札のマネージメントは慎重すぎても強気すぎてもならず、ほかのプレイヤーの残り手札枚数を見て駆け引きをしていく。先に上がれたときは嬉しく、最後まで残っているときは緊張感がたまらないカードゲームだ。