ダイスではなく手札を出して進む双六ゲーム。もともとはイギリスで1973年に出版された作品で、『ウサギとハリネズミ(Hase und Igel)』というタイトルでラベンスバーガー社がドイツ語版を出し、これが1979年の第1回ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した。その後幾度となくリメイクされており、最近ではイエロ社(フランス)による『八十日間世界一周』が日本語版になっている。
自分の番になったら好きなだけ進むことができるが、1マスならニンジン1本、2マスなら3本、3マスなら6本、4マスなら10本……10マスなら55本というように、消費するニンジンの量が三角数で増える。一方、カメのマスまで戻ると、戻ったマス数×10だけ補充できるほか、順位が低いほど多く補充できるマスもある。
途中で3回休まなければならず、最後はニンジンの数が順位×10本以下でなければならない。先行逃げ切りか、中盤から差し切るか、最後尾からの大まくりか、ニンジンの調節とライバルとの駆け引きで熱いレース展開が楽しめる。
内容物:ゲームボード1枚、うさぎマーカー6個、お休みカード18枚、ニンジンカード94枚、サイコロ1個、参照カード6枚、バスケット3個、ベッド4個、ルール1冊