冷戦時代、調査機関の捜査犬たちが、ベルリンの壁の検問所でスパイのネコを競って見つけるカードゲーム。オリジナルはデヴィル社(スペイン)が2016年に発売した作品で、ディアシュピールが英語版を販売し、この度日本語版に切り替えられることになった。
はじめに各プレイヤーが、帽子の有無、眼鏡の有無、服装、毛並み、新聞の有無という5項目を決める。カードはこれらの組み合わせが全パターンあり、全てを満たすネコは1匹しかいない。手番にはカードをめくり、自分が知っている要素に合致していれば「容疑猫」としてテーブル中央に置き、合致していなければ捨て札にする。これを繰り返していくうちに、ほかの要素もだんだん分かり、スパイが絞りこまれていく。
しかし推理はゆっくりしていられない。スパイはこのカードだと思ったらいつでも、自分のチップを置いて告発できる。先に告発チップを置かれたカードにはもう置けなくなるので、直感や思い切りも必要だ。最後に答え合わせをして、告発が正しかったプレイヤーはスコアマーカーをもらえる。無実の猫を告発してしまうと、失点になってしまうので慌ててもいけない。
瞬時の判断力が問われる推理ゲームで、テンポのよい展開のため、ファミリーやパーティーで楽しむことができる。